ハセエン
xth、碑文と精神の強い結びつきによるジョブエクステンド…らしい。
とにかくそれによって姿やらいろいろ変わってしまった俺、ハセヲ。
そしてここでひとつの疑問が生まれる。
…俺以外の碑文使いなら?
「やってみますか?」
という欅の一言により、一人の碑文使いが新しくxthになることが決定した。
その碑文使いとは──
「ぼ……く?」
エンデュランス、だった。
まばゆい光がエンデュランスを包んで、カッと強く発光する。
それと同時に新しい姿へと変身したエンデュランスが光に包まれながら地面に着地、ゆっくりと目を開く。
「どうですか?」
「うん…特に変わりは……」
xthのエンデュランス、一言で言うととげとげ。
髪で隠れてた耳はエルフ耳になっている。
あの薔薇飾りのついた帽子は取れて、代わりに大きな一輪の薔薇が左上に、うにょりと曲がりくねった角がにょっきりと右上から…生えてる。
なんだあの角、凄い気になる、どう見ても生えてる。
ボディはにょっきりとしたものの生えてる肩鎧に小手、前はがっぱり空いて肌が露出、薄い腹筋におへそがどことなく可愛らしい。
髪はみつあみで前より女性らしくなってしまった。
「エンデュランスさん、とっても素敵ですよ♪」
そしてニコニコしながら欅はごゆっくり、と言ってタルタルガのブリッジから出ていってしまった。
欅の謎の気遣いにより、俺とエンデュランスは二人っきりの状態でもじもじするハメになった。
ブリッジは基本密閉状態、扉を開かない限り外から内部は見えない仕様だ。
それよりごゆっくりと言う言葉が非常に気になったがまあいいか。
「前よりいいんじゃね?」
「そう、かな?」
「おう」
「ありがとう……」
「つーかさ」
「…ん?」
「その角、なに?」
思わず気になった頭の上の角。
どうみても生えてる。
あまりに気になり、手を伸ばしてむぎゅっと掴んでみる。
「あっ、ふぁっ……!」
「はっ…!?」
ビクン、エンデュランスの身体がはねる。
顔は驚きではなく恍惚に染まり、目はとろんとしている。
この角って…いったい……?
「ハセ、ヲ……っ」
「わ、悪いっ…」
慌てて角から手を離したのはいいものの、俺の中にはおかしな疑問だけが浮上する。
…その角って、性感体か何か?
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続かない←
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