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青い空に大きな雲が漂う晴天、無限に見える坂道をとたとたとかけ上る。
何年何日立っても夏で暑いもんだから頂上に着くころは汗だく息切れ動機がばくばく。
「シンジ君、海!」
「わかったから落ち着けって…」
青い海をはじめて見るカヲルは楽しくて楽しくて仕方ないようで、一目散に坂道を下っていって砂浜へと降り立つ。
実は僕飛べるだ!なんておかしなことを言いながら砂浜を走り回る無邪気さが羨ましい。
「海、楽しい?」
「うんっ!」
「よかった」
「シンジ君!」
「何?」
「また海来ようね!」
「…そうだね」
その笑顔はただひたすらに眩しくて汚れない無垢な表情だった。
(お前とだったら、毎日来てもいいかも知れない)
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