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女将様への相互小説

渚の部屋に入った瞬間、目の前に大の字の恰好で床に伏せている渚を発見した。
…何か凄い変な光景なんだけど。

「…何やってんの」
「寝そべってんの」

いや、見ればわかりますけど。

「…何で」
「あっついから」

まあ言ってる意味はわからないでもないよ。
床、ひんやりして気持ちいいし。
でも何かこう…もう少し可愛げがあるポーズでもいい気がする…

「…扇風機つけろよ」
「つけ方わかんない」

…扇風機のつけ方くらいどんな機械音痴でも流石にわかるだろ。
とツッコミつつ扇風機をつけてあげる自分が悲しい。

「うわぁ涼しいー」

扇風機に向かって「あー」と言ういわゆる王道的パターンをやっている渚。
それ、危ないからやっちゃいけないんだぞ。

「世の中って凄いねぇ」
「渚が知らなすぎるだけだろ…」

扇風機知らない人なんて絶対いないって。
あいや、南米アジアの人とかは知らないかも…

「ねぇシンジ君、お腹空いたよ」
「食べてなかったの?」
「うん」

しょうがないな、と冷蔵庫を開けたが入っていたのは何故かプリン。
普段何食べてんだこいつ。
そして何のための冷蔵庫だ。
聞けば薬で生きていける、といつも飲んでいるらしい錠剤を見せられた。
サプリメント何かで生きられると思ってんのか。

「もっと肉とか炭水化物を接種しないと駄目だろ」
「何で?」

何でって…それが当たり前だろ。
というか心配してやってるんですけど。

「とにかく冷蔵庫の中を買いに行かないと…」
「えー…熱いから出たくない…」
「じゃあ普段からちゃんと買っとけよ」

無理矢理渚の手を引っ張って外に連れ出すと、渚がヘラッと笑った。

「…何だよ」
「ううん、何か嬉しくて」
「嬉しい?」
「うん、シンジ君に心配してもらえて嬉しい」
「…ふうん」

何を今さら。
いっつも心配で仕方ないのに。
こんな奴だけど、凄く大事だし。

「ね、今僕すっごい幸せ」
「…なら僕も同じだよ」

そうやって笑ってくれてたり、毎日何もなく一緒にいられるのは、凄い幸せ。
そうか、平凡なのって幸せな事なんだなぁ。




.

幸せってなんだろう→無事に毎日を過ごせる事に何故かつながりました(笑)
なんだかとってもすいませんでした(笑)
というか渚が変な子ですいません(笑)


あきゅろす。
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