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とある日常

今日も空が青いです平和です。
でも私の隣に凄い平和じゃない奴が二人。
今日はミサトがボーナスをもらった、ということでうちでパーティーをする事になって調理当番はシンジとフィフスになった訳だけど…

「…え?違うのかい?」
「違うよカヲル君っ、普通は包丁の背中で物は切らないよ!」

ご覧の通り、調理は全くはかどってない。
私もちょっとくらいならフィフスは料理が出来るもんだと思ってたんだけどさっぱりだった、もしかして私より酷いかも知れない。

「どうなのよ、調子は?」
「見ての通りだよアスカ…」
「調子?僕は元気だよ?」
「そういう意味じゃないよカヲル君…」

天然なのかなんなのか、どういう環境で育ったらこうなるのかしら。

「あぁ、カヲル君…じゃあ卵割ってくれるかな…?」
「うん、わかったよ」

そう言うとフィフスは卵を手に取り銀の輝くボウルに投げつけた。
勿論卵の殻は破片になったし中身はぐちゃぐちゃ。

「か、カヲル君何してるの!?」
「え?何って卵を割って…」

確かに割ったは割ったけどこの割り方は流石にない、破片がたくさんで食べたらさぞかしガリガリしそうだわ。
とりあえずフィフスには何故卵は電子レンジで温めちゃいけないのかとか炭酸を冷凍しちゃいけないのかとかから教えた方がいいんじゃないだろうか…

「違うよカヲル君、卵はこうやってね…」

シンジはフィフスの後ろに回るとフィフスの手を取り、その手に卵を再び握らせる。
そして指導するようにフィフスの手を握りながら動かせる。
なんだかんだ言ってシンジも世話焼きだ、というか結構楽しそうに世話を焼いてるようにも見えるのは何でかしら。

「へぇ…シンジ君は物知りなんだね」
「物知りと言うか…常識かな」

と言いながらも口端が右に釣り上がってニヤケてるシンジの顔がキモい。
卵が割り終わったら今度はチキンを焼いたりだのお湯を沸かしたりだのを始めようとシンジが動きだす。
勿論当たり前のようにフィフスはここでもドジを踏む。

「シンジ君、チキン出来たよ?」
「カヲル君それ焼かないと食べれないんだって!」
「あ、火を付けるのはこうだよね?」
「火炎放射機!?カヲル君それどっから持って来たの!!?」
「あれ、付かないね…」
「付くわけないじゃないか!火っていうのはこうやって…」
「わぁ、付いた…!」

……とまあこんな感じにごたごたとフィフスの必殺非常識が炸裂した。
一般的な常識も対してわからない奴に料理をさせるのが間違いだったんだと思う。
…誰、あんたも料理は出来ないだろとか言ったのは。
とりあえずなんとか料理は出来た、勿論シンジのお陰で。

「美味しい?」
「うん、美味しいよシンジ君」
「よかった…あ、はいティッシュ」
「ありがとうシンジ君」

相変わらずシンジはシンジでフィフスの世話を焼いていた。
物好きというか苦労役というか…本人は楽しそうだけど。

「ねぇセカンド」
「ん?なぁに?」

急に私に話しかけてきたフィフス、何を言うかと思ったらこんなことを言ってきた。

「また料理をしに来てもいいかな?」

……お断りよっ!!




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常識しらず→料理ができない結果に/(^O^)\チーン…(笑)


あきゅろす。
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