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詩月様からの相互文
グラスに入っていた氷が溶けてカランと涼しげな音がなる。窓の端には風鈴が僅かな風に揺らされてチリンとまた可愛らしい音をならしていた。

「あぁあああ…」
「…もういい加減やめなさいよファースト!…まったく、ガキじゃないんだから」

クーラーも設備された部屋でクーラーではなく起動している扇風機の前にちょこんと座ったレイは音を振動させるように回転している扇風機に向かって声を発している。子供みたいだと突っ込みながら座っているレイの膝に頭を置いたアスカが雑誌のページをめくる。
「…」

そんなだらけたアスカの姿を見て羨ましげな視線を向けつつだらしないと言いたくなるシンジの瞳に気付いたのかレイが小さく首を傾げるとシンジは慌てて両手を目の前で振りながらなんでもないよと笑ってみせた。

「あっ、…カヲル君、おかわりいる?」
「お願いしてもいいかい?」
「うん…綾波は?」
「もらうわ」
「あ、あたしの分もよろしく」

空になった人数分のグラスを御盆の上に乗せると苦笑まじりの笑顔でちょっと待っててとシンジは席を外した。

「見てる方が暑苦しいよ」
「…そう?」

ソファに座り手で扇ぎながらアスカの方を見たカヲルがため息混じりの呆れた声でポツリと呟いた。

「ファーストの体温冷たくて気持ちいいんだもの」

唇を釣り上げまるで自慢するような笑みを見せながらアスカは自らの頬をレイの太腿へとこすりつける。

「っ!、…あすかっ!」
「何よ?」
「…髪が…、そのっ…」

ピクリと反応を見せたレイは真っ赤に染まった顔を俯かせ恥ずかしげにくすぐったいと零せば、白い頬を更に赤くさせた。

「…ごちそうさま」
「あんたもシンジにやってあげればいいじゃない」
「ただでさえ空調が壊れてるのに出来るわけないだろう?」
「そう?あのバカだって喜ぶんじゃないの?」

慣れた様子でいちゃつくアスカとレイに苦笑じみた視線を向けるとアスカのおせっかいな性格か、嫌がらせのつもりなのかはわからないがにやにやと楽しげに笑っている。普段のカヲルならアスカの簡単な挑発にはのらない。しかし、二人のいちゃついてる姿にあてられたのか、空調が壊れた暑い部屋のせいかカヲルは徐に席を立つと台所で飲み物の用意をしているであろうシンジの元へ向かった。

「っわぁあぁあっ!」
「…どうかしたのかしら?」
「あははっ、どうせ大方フィフスがバカシンジに触れたくらいで驚いたんでしょ…ホントにバカなんだから」

やや少しの間があって台所からシンジの奇妙な叫び声と硝子が割れるような大きな音がして予想範囲内だとばかりにアスカは笑い声をあげた。

END



詩月様からいただきましたシンカヲ+アスレイ甘甘小説です^^*
アスレイもシンカヲもかぁいいいぃい!←怖い(笑)
レイの太股…ホント萌えます!
はい、シンカヲで何があったかは脳内で補完させていただきます(´∀`*
詩月様ありがとうございました!


あきゅろす。
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