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君と再び

君と再び

(もう一度歩き出す)




僕が謝って、カヲル君も僕をまた受け入れてくれて。
僕達はまた以前と変わる事なく接する用になった。

「カヲル君、今からシンクロテスト?」
「あ、シンジ君」

いつもと変わらない笑顔、いつもと変わらない声、それを見ている、聞いているだけで胸が弾むよう!

「カヲル君」
「なんだい?」
「好き」
「…わかっているよ」

あの出来事があってから変わった事といえば、僕の思いがカヲル君に伝わった事。
あの時の身勝手な告白は実はちゃんと伝わっていたらしく、僕が返事も聞かずに去ってしまったからカヲル君の方が僕と接する事に困ってしまっていたらしい。
ああ、ちゃんと返事を聞いておけばよかった…

「じゃあ、僕はシンクロテストがあるから」

そういうとカヲル君は更衣室の出口へ向かう。
顔を赤らめて…可愛いな。

「行ってらっしゃい」
「うん、じゃあ後で」

笑って手を降る、そんな事がまた出来るようになった。
勇気を出すことで、小さなきっかけがあった事で、変われた気がする。
前と変わらずカヲル君の温もりを感じられる、君の思いを信じて進める、だからこれからも────




end.


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