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僕がこの世界
世界ってちょっと意地悪でね、本当に綺麗なものって世界を逆さまにしないとみえないんだ。
変に強がって近くにあるものに目を向けないのは駄目。
見方をすこし変えてみれば、どんな世界でも色が変わってきれいにみえるんだ。

「アスカ、そこに立って」
「何で?」
「うん?なんとなく」

手で四角い枠を作って、指のフレームにアスカと景色を映し出す。
何気ない景色だって、大好きな人と一緒に見ればこんなに綺麗!
ちょっとした事で世界はこんなにも美しく見える。

「何してんの?」
「ねぇ、君は世界が好きかい?」
「…はぁ?またいつもの不思議発言?」
「そういう事になるかな。僕はね、君といるととても暖かい気持ちになるんだ…君のおかげで世界が好きになった」
「なぁに?それ」
「よく、わからない。でも君といると嬉しい」

今だってね、話すだけで胸の奥がぽかぽかしてとても素敵な気分なんだ。
なんだかいい気分、お日様の下で日向ぼっこをしているみたい。

「私も、ね」
「ん?」
「あんたといると、楽しいかな」
「本当かい?嬉しいな」

四角フレークを崩して、君の手へと腕を伸ばしてみる。
握った手は暖かくて、ああ幸せ幸せ。
この世界もアスカもみんなみんな、僕にとって大切でかけがえのないもの。
目を開いて見渡せば、僕がここにいるんだと実感出来る、素敵な世界。
僕はここにいる、世界はここにある。




僕がこの世界
(まるで僕自信がこの世界みたいだ!)




あきゅろす。
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