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メテオライト

ガタンゴトン、ガタンゴトン

流れる風景を見ているとなんだか眠くなる。
夜行列車にはじめて乗った。
はじめて旅行というものをした。
隣でカヲル君は既に眠っていて、僕の肩には彼の重みがのしかかる。
暖かさと恥ずかしさが半分、もっとも眠っている彼は気づいていないだろうけど。

「ん、」
「あ、起こしちゃった?」
「シンジ君…?すまない、眠ってしまってたようだね…」
「ううん、大丈夫」

君の寝顔が可愛かったから、なんて恥ずかしくて言えないけれども。

ガタンゴトン、ガタンゴトン

窓ガラス越しの夜空は今日も綺麗で星が瞬いている。
この星に願いを乗せたら届くだろうか、翌朝には幸せとなって僕らに降り注ぐだろうか。
君に幸せは降り注ぐだろうか。

「今日は星が綺麗だね」
「そうだね…ねぇカヲル君、この星に願いごとをしたら届くと思う?」
「届くと信じれば届くさ」
目を瞑って、瞬く星達に願いをかける。
どうか君との時間が永遠であるように、君との未来があるように。




メテオライト




この星空に僕の心も乗せられれば、




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