[携帯モード] [URL送信]

☆special☆
〜2013.5.6 土方birthday(初夜編)※R18
[〜2013.5.6]土方birthday(初夜編)
<これ単発でも読めます^^>

※性的表現を含みます。高校生を含む18歳未満の方は、閲覧をご遠慮下さい。※

 

「…あの、あんまりジロジロ見ないでいただけますか」
「いいから早く脱げ。なんだ恥ずかしいのか」
「恥ずかしいよ!銀さん初めてなんだからね!」
「…ほぅ…」
「あ、違うぞ。チェリーって意味じゃねぇぞ」
「ハイハイ」

ガキ等にお膳立てされて迎える初めての夜。
和室の襖を閉めて抱きつき、キスしながら脱がそうとしたらパチンと手を叩かれ、
自分で脱ぐからいい
と、薄暗い部屋の隅っこへ逃げられた。

楽しみをひとつ奪われたものの、ここでガッツけば本当に逃走されかねない。

大人しく自分の服へと手をかけ、パパッと脱いでから万事屋へと視線を向けると、
まだモソモソと帯を解いている最中だった。

苦笑いをしてから、脱ぎ捨てた隊服からタバコを取り出しカチリとマヨライターをひねる。

焦るこたぁねぇ。時間はたっぷりある。
一枚ずつゆっくりと生まれたままの姿になる万事屋の姿を堪能するのも悪くない。
そう思い直して眺めていたら、ジロジロ見るなと叱られた。

ハイハイ
なんて軽く返事をしながら万事屋に背を向け、思わず頬が緩む。
そうか。初めて、なのか。

コイツのことだ。男との経験くらいあるだろうと思っていたが、後ろはバージンか。
そりゃ懇切丁寧にじっくり解してやらねぇとな。
トロトロに蕩けるまで弄って
も、やぁ…ッ
とか言わせてみてぇ。

 

「脱いだ、けど」

畳が擦れる音が近づいてきて後ろを振り向くと、間接照明の灯りに浮かび上がる白い肌。

と、

「おい、おかしいだろ」
「…何が」

右手に握られた、木刀。

「何がじゃねぇ。何でンなモン持ってんだ」
「ケツの護身用」
「…ブチ込むぞ」
「勘弁してください」

そう言っても手放す素振りを見せない万事屋にため息をついて、木刀へ手を伸ばすと、
切っ先まで細かく揺れている。

握る手に浮かぶ筋。
はっきりとわかる筋肉の震え。

一本ずつ指を剥がそうとしても、強く抵抗されビクともしない。

「…武者震いが、止まん、ね…」

素直でない告白をした唇は弧を描き、余裕の笑みを作ってはいたが、
眉間に皺をよせ、片眉が歪んでいた。

…そりゃ、怖ぇよな。
さっき思い浮かべた妄想を反省して、
木刀を握ったままの手をゆっくり引き寄せる。

「そいつ、持ってて構わねぇから」
「ブチ込むなよ」
「当たり前だろ」

大人しく胸の中に収まった万事屋の後頭部に手を這わせ、ふわふわの銀髪を撫でると、
コトンとオデコが肩に落ちてきた。

もう一方の手で、あやすように背を摩る。
ぶるぶる震えていた体が、少しずつ落ち着いてくるのを待って、髪を優しく掴み顔を上げさせた。

至近距離で揺れる瞳が、瞼の奥に隠れていく。
小さく息を吸ってから、柔らかな唇へ口づけた。

 

時が止まったかのような口づけ。

息の続く限り、ピクリとも動かず、ただただ互の唇を触れ合わせる。

「んん…」
苦しくなったのか、万事屋の喉が鳴って一度唇を離すと、
ふぅぅぅ…はぁぁぁっ
甘い二酸化炭素を吐き出して、苦い酸素を取り込んだ唇を自ら寄せ舌を強請ってきた。

たまらず甘い舌を絡めとり、たっぷり唾液を注入する。
こくっ、こくっ、と飲み込む健気な万事屋が愛おしくて、髪を掻き乱しながら口内を余すところなく貪った。

 

「足、開け万事屋…」
「…ヤダ」

長い長い口付けと上半身への愛撫で、荒い呼吸を繰り返す万事屋を布団へ横たえ中心に手を這わすと、既にソコは起立している。
いよいよまだ誰も他人が触れたことのない蕾へ…そう思い足を開くように声を掛けたのだが、きっぱりと拒否された。

「怖いか?」
「…怖くなんかねぇ」
「嘘付け。無理しなくていいぞ?止めるか?」

ここで止めるのは正直辛いが、万事屋に無理をさせてまでコトを進めたくはねぇ。
いくら自分の誕生日で、自らをプレゼントと言ってくれたのだとしても、
一番欲しかった言葉は既にもらっているのだし、心は十分満たされている。

カラダの関係は、焦る必要などない。
棚ぼたのようにもらったチャンスだが、これから先、何度でも時間を作ることは可能なのだ。

万事屋の覚悟が決まるまで、いつまでも待ってやれる。
俺にとってカラダの関係は“+α”なのだから。

「名前…」
「は?」
「名前、呼べよ…こんな時くらい」
「万事屋…?」
「お前、坂田銀時を下さいって言ったよな」
「あ、ああ」
「お望み通り、坂田銀時をくれてやるんだから、名前、呼べよ。つか、空気読め」
「いいのか?」
「いいもなにも、テメェ俺に突っ込みながら“万事屋ッ、万事屋ッ”って言うつもりか」

…そりゃ、色気ねぇな。確かに。

…てか。

「挿れて、いいのか…?」
「お前が欲しいっつったんだろ」
「いやでもよ…」
「ガタガタうるせぇ。くれてやるつってんだから、ありがたく受け取れ」

そう言って、ずっと握りしめていた木刀から手を離した。
だが、また直ぐ握られた拳には、力が入ったまま。

その指を一本ずつ丁寧に開いていき、己の手を絡ませる。

「今度は俺の手、握っとけ」
「怖く、ねぇぞ」
「わかった、から」
「…怖く、ねぇ…」
「銀時」
「…ッ」
「足、開いて――」

俺の手を借りながらそろそろと開かれていく、足。
先ほどまで起立していた中心は、力なくだらりと倒れていた。

「もう少し…」
「あんま、見るな…ッ」
「プレゼント、なんだろ?見せてくれ」
「も、恥ず、か、し…」

左腕で顔を隠しながら、それでも震える太股を少しずつ少しずつ開いてくれる。

いつになく素直な銀時が可愛くてたまらない。
そんなコイツを啼かせたくてたまらなくなった。

悪ぃな、もう、止めてやれそうにねぇ。

だらりと力を無くしている中心を、舌で絡め取ってから口に含む。
「ァッ、んん…」
急に与えられた刺激にビクンと跳ねる腰を掴み、飴を舐めるようにぐちゅぐちゅと口内で暴れさせ、
熱い吐息に混じって漏れる声に比例して起立していく雄に悦びを感じながら、上下への摩擦を開始させた。

「ん、ふぅ…ッ、土方、きも、ち…ぃ…ッ」
口内に広がる苦味が増える。
余っていた皮がピンと張り詰め、舌がスムーズに動かせるようになった。
じゅっ、じゅっ、と音を立て、粟立つ唾液が袋を伝い更に下へと流れていく。

そろそろ、いいか。
腰を抑えていた右手をゆっくり蕾へと移動させた。

「ふぁっ…」
ピクッ
指先で触れた蕾がキュッと萎んで、ひくっひくっと蠢く。
既に濡れて柔らかくなっているソコの動きを指で確認しながら、緩んだ瞬間を見計らいツプリと第一関節まで挿入した。

「う゛ッ」
銀時が短く呻き、指がギュッと締め付けられる。
「痛ぇか」
「痛く、ね、ぇ」
「嘘つくな」
「いや、マジ、で…大丈夫…けど」
「けど?」
「…うんこ、挟まってるみてぇ…」

オイコラ。
もうちっと他の表現できねぇのか。

「もう少し、挿れるぞ」
「う、ううう…うんこ…」
「それヤメロ」
「バッカ、おめぇ…ソコはうんこしか通過、した、ことねぇん、だからそれ以外、な、んて…ひぁぁっ」

第二間接まで挿れたところで、一度軽く引き抜くと、さっきまで悪態ついてた言葉が甘い悲鳴に変わる。
「こうすっと、気持ちいいのか?」
「わ、かんね…でも…んぁっ、ぁ…ッ」
「気持ちいい、んだな」
「それ、やべ、ぇ…ッ」

ゆっくり挿入し、すばやく引いて、またゆっくり深く挿入。
もう違和感を感じないのか、どの動きをしても
あっ、あっ
と、嬌声が漏れ始めた。

再び開始する雄への愛撫。
長いストロークを繰り返しながら、指の動きも同じように挿して、抜いて。
ガクガクと震え始める腰。だらだらと口内に流れてくる先走りの苦い液。
鼻腔へと流れ込んでくる銀時の濃い匂い。
指を2本、3本と増やしても痛みを訴えず、喉を反らして甘い声を上げ続けていた。

「う、ああああっ」
一際強く体が跳ね、悲鳴のような声が部屋に響く。
ここ、か。
やっと見つけた前立腺をぐにぐにと押しつぶすと、枕の上で銀糸を左右に散らせながらひたすらに快楽の声を上げ、
「やぁっ、あっ、んんーーッ、ひじ…か、ふぁああッ」
その度に口内に含んだ雄がクイッ、クイッと暴れた。

「で、ちゃ、うぅぅんっ…イク、あぁッ、ッ」
「ちょっと待て、銀時」
「むりぃぃぃ…ッ」
イヤイヤをしながら上り詰めていく銀時の根元をギュッと強く握り、射精を強制的に止めて指を引き抜く。
うぅぅぅっ
と苦しげに呻きながら、腰を揺らし、早く早くと絶頂を強請る姿は酷く官能的だった。

「挿れるぞ」
「はや、く…ッ」
その言葉に俺の中心もより力を増す。
グッと一気に先端を挿入し、そのまま奥へと腰を沈めた。

じらすように、ゆっくり、ゆっくり、と。

「ヒッ…ぃぁぁぁああーッ」

ぬちっ、ぐぷっ、ぐぷっくぷ――
水音を孕んで呑み込まれて行くごとに大きくなる銀時の甘い悲鳴が欲望を刺激し、雄の大きさが硬さが増していく。
限界まで広がった内部の圧迫感でハクハクと苦しげに息を洩らしながらも、快楽で白い裸体が小刻みに痙攣していた。

「全部、入ったぞ」
「ぅ、ん…ッ」
喘ぎとも返事ともとれる短い声を出した銀時が、薄く瞼を開く。

「辛ぇか」
「だ、いじょぶ…でも」
「でも?」
「…手…」
強く握られた手をもぞもと動かし、何かを訴える。

「ちゃんと握っててやるから、安心しろ」
「違げぇ…」
「ん?」
「違、くて…」
何が違うのか、銀時の望む事がわからず体を前に倒し口元へ耳を寄せると、
う゛ッ
と、態勢の変化に低く呻いてからボソッと小さな声を漏らした。

「――…」
「え?」

しがみ付きたい、お前に…

 

ぞくっ
電流が腰から脳天へ駆け抜ける。

まったく、可愛いことを言ってくれる。
思わずフッと息が漏れた。
多分自分は今、相当凶悪な男のツラをしているだろう。

僅かにかかった息さえも甘い刺激となったのか、ビクンと肩を揺らした銀時の手を自分の首元へと回すと、ぎゅぅぅぅっとしがみ付いてきた。
その体を同じ強さで抱きしめて、若干窮屈な態勢のまま律動を開始させた。

 

「あっ、う、んぁ…」
「銀時…ッ」
「は、ぁんん…あっ、あっ、あぁっ…」

震える喉に噛み付いて、ゆるく抜き差しを繰り返せば、
その動きに連動して上がる嬌声。

「気持ちいいか?」
「ん、きも、ち…ぃ…あぅ、ん…ッ」
「もっと気持ちよくしてやるよ」

重なり合う腹部の隙間に手を伸ばし、とろとろに濡れた銀時の雄を握る。
先端をくるくると親指で弄り、漏れ出だす先走りの液を全体へ馴染ませてから、
ぐちゅぐちゅと上下に摩擦を加えた。
腰の動きと、同じリズムで。

「んぁぁ…ッひっぁ、ん、あぁぁッ」
一際高くなる声。
くの字に折れた足に力が入り、太股が痙攣している。

ぐちゅぐちゅぐちゅ

前に刺激を与えることで緩んだ内部は、より一層水音を増し動きをスムーズにさせた。

「も、と…もっと、土方ぁっ」
「…くッ」

蠢く銀時の腰が、奥へ奥へと俺を誘う。

ちくしょ、我慢できねぇ…ッ
労わってやりてぇとか、
無理をさせたくねぇとか、
そんな理性は、一瞬で弾け飛んだ。

「ああああっ、い、ぃぃっ、ひじか、た、イイっ」
「銀時…ッ、銀時ッ」
「きも、ひ、ぃ…ひじかたっ、あぅっん、あっ、ぁ、ぁあっ」

ガツガツと腰を打ちつけ、互いの汗が重なり合う体の間でぬちぬちと音を立てる。
ぬめる汗で滑り落ちぬよう更に強く銀時の腕に首を抱きしめられ、耳元から直接注がれる喘ぎ声。
何度も何度も最奥を突いて、その都度雁で前立腺を潰して。
狂ったように悲鳴をあげる銀時の内部を余すところ無く貪った。

「い、く、いくっ、ひじかたぁっ、で、るぅぅっ」
「あぁ、思い切り、イけ…ッ」
「土方ッ、ひじか、たぁぁぁっ」

ばちゅっ、ばちゅん、ばちゅっ

銀時の高まりに合わせ、更に激しい律動を繰り返す。
「ぎん、とき…ッ」

己の制御も限界が近い。
律動に加え、奥をぐりぐりと抉ると、
いつの間にか腰へと回されていた銀時の足が快楽を逃しきれずに暴れ、
「ああああっ、いく、ぅぅーーッ」
歯を食いしばりながら、

「あっ、あ、あぅッ…んんんー…ッ」
――絶頂を迎えた。

どぷっ、
こぷっ、こぷっ…

びくびくと腰と雄を痙攣させ、精液が迸る。

「はぁぁぁっ、ハッ、ァッ」
苦しそうに呼吸する銀時の顔は、眉間に皺が寄り快楽がまだ続いていることを訴えていた。

「あ、やぁっ」
まだ熱が引かぬ銀時が、左右に顔を振るのも構わず、
足を抱え込む態勢に変えて、より深く激しく腰を動かす。

「銀時ッ、愛してる…っ」
「うあぁっ、あっ、や、土方ぁぁっ」
「お前も、言って、く、れ…銀時…ッ」
「んんぁっ、ひじ、か、あいし、愛して…るッ」

時計の針が午前零時を向かえる直前に聞こえた最後のプレゼントを貰い、
俺も銀時の体内へと、思いをぶちまけた。

 

「おーい、銀時ー…?」
「…」
「坂田銀時君ー?」

乱れた息が整ったかと思うと、一瞬視線を合わせてからみるみる顔が赤くなり、
布団をガバッとかけて芋虫と化してしまった銀時。

名を呼んでも無視。
布団を剥ぎ取ろうとしても無理。

一切交流が出来なくなってしまった。

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいだろ」
「…」
「すげぇ可愛かったぜ?」
「ひっ」

あ、やっと声がでた。

なるほど、そこを刺激すりゃいいわけだ。
ニヤリと笑って、埋もれた銀時の顔の近くへ口を寄せた。

「もっと、もっと、とかよ」
「ひぃぃっ」
「きもちいい、いや、きもひぃぃ、だったかな?」
「ひぃぃぃぃぃっ」

芋虫が布団の中でびくっ、びくっと肩を震わせる。
おもしれぇな。

「土方、愛してる〜」
「うがああああああっ!!」
「おおっ」

バサッと布団を勢いよく跳ね除けて、
「言うなぁぁぁぁーーー!」
耳まで真っ赤にした銀時が体を起こした。

「いやぁ最っ高のプレゼントだったぜ。ありがとよ」
「お、おま、お前ッ」
「ん?」
「お前は、最っ低だぁぁぁぁぁーっ!」

あ、やべ。

気づいた時には既に遅し。

すぐ傍に置かれていた木刀が空を切り裂き、視界がブラックアウトした。

ゴンッ
という、音と共に。

 

こうして俺の新たな一年は、始まったのだった。

あれ?むしろ、
終わった…?

 

[END]
-------
ひじ誕、お付き合いありがとうございました♪
2013.5.7 エル


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!