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SILVER SOUL
第5訓 何であれヤるからには逃げちゃダメ2 ※R15
※R15※




態勢を低くして俺のアレにチュッと可愛いキスをされた。
「土方・・・フュージョン♪」

そして、上目遣いにニヤリと笑う。

今までグダグダ悩んでいたことなんて一瞬で吹っ飛び、
万事屋の両肩に手を置いて、後ろへ押し倒した。

 

絡み合う視線。
そのまま顔を近づけると、鼻と鼻が触れたあたりで
万事屋の紅い瞳が瞼に覆われた。
ゆっくりと、スローモーションのように。

唇が、触れ合う。
吐息が、混ざり合う。

女のように化粧や香水の匂いが一切しない、
純粋な、こいつ自身の味と匂い。

―――くらくら、する。

永遠のようにさえ感じる、触れるだけのキスを交わしてから
一旦、離れて、啄ばむような、キス、キス、キス。
上唇に、そして、柔らかい下唇に
態とちゅっ、ちゅっと音をたてながら何度も、何度も。

 

息が続かなくなって、薄く口をあけ酸素を吸い込むタイミングを見計らい
自分も深く息を吸ってから、舌を割り込ませた。

「はぅ・・・ん」

吐息とも、喘ぎとも言えるような甘い声が漏れる。
薄く開いてぼやけた視野に、眉根を寄せた万事屋の顔が見えた。

思わず見とれてしまい、舌を引っ込めると
瞼の隙間から紅い瞳がチラリと覗いて

「ん・・・土方ぁ・・・もっとぉ・・・」

俺の首に、万事屋の両手が絡みつき
キスの続きを強請られた。

 

くちゅっ・・・

熱い舌が絡み合う

互いの唾液が混ざり合う

舌の味覚は、甘さを感じ取り
更に唾液の量が増す。

重力に逆らえず滴り落ちる俺の唾液と
万事屋本人の唾液を、コクリと喉を鳴らして飲み込み
恍惚とした表情(かお)をする。

再び瞳が閉じられるのを待って、瞼にキスをし、そのまま耳へ。
熱い息を吹きかけると、びくりと肩を竦ませ

はぁぁぁっ・・・

と、長い吐息を漏らした。

「万事・・・屋・・・キレイだ、凄く・・・」
「馬鹿。・・・男に、キレイ・・・はぁっ・・・とか、んん、おかし・・・ぃだろ」
「嘘じゃねぇ、こんなキレイな奴ぁ、見たことねーよ・・・」
「ンあぁっ・・・ン!!」

耳たぶに軽く噛み付くと、一際高い声が漏れる。

「耳、感じるのか?」
「―――なんか・・・くすぐってぇよ・・・ぅな・・・変なぁ感じぃ・・・ん」

そりゃ間違いなく、性感帯だろ。

もっともっと知りたい、お前がキモチイイ場所。
全身嘗め尽くして、軽く噛んで、強く吸い付いて。
お前がよがる姿、見せてくれよ。

どろどろに蕩けたお前をもっと見てぇ。

徐々にキスを下へ下へ。
ふわふわの髪を撫でるように溶かしながら、耳裏、そして首筋へ。

浮き立つ筋をたどるように舐める。
鎖骨に辿り着く寸前で歯をたて、がぶりと噛みついた。

「ぅぁあああ―――っ!!!」

びくっびくっと、痙攣するカラダ。

愛撫をはじめてから開きっぱなしの口は、
自らの唾液を溢れさせ、顎のラインまでテラテラと光っている。

流れる唾液を下から舐め上げ、再び口へと掬い上げながら
もう一度、深い深い口付けをした。

「あっう・・・ん、土か・・・たぁっ、もっと、もっと・・・もっとぉ―――んんぁっ」

舌を引き抜かんばかりに吸い上げ
上顎を舌でなぞる。

首に回された腕が、力なくだらりとベッドに投げ出され
それでも何かにすがろうと、ふわふわと指がさ迷う。
絡み合わせるように手を繋ぐと、弱々しくも握り返してきた。

とても、俺より強い剣豪とは思えぬか弱さで。

ああ、守ってやりてぇ
気持ちよくさせてやりてぇ

愛しさで心が満たされていく

この想いが伝わって欲しくて
この熱さが伝わって欲しくて

「――――ぎん、とき・・・」

俺はこのとき初めて、万事屋の名前を口にした―――。

 



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えらいスローセックスだな(笑)オイ。
細切れですみませんが、またまた切ります。
2012.9.5 エル


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あきゅろす。
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