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SILVER SOUL
小ネタ(5)CP要素ナシ
劇場版銀魂完結篇 冒頭シーン タマ視点



 わたくし嬉しくなってしまいました。
だから思わず悪乗りして、予定より少しだけ長く過去での時間を過ごしてしまいました。

 皆様にとっては何気ない日常のひとコマだったでしょう。
でも、わたくしから見たら、未来のわたくしから見たら夢のような、懐かしい時間だったのです。

 笑っていました。怒っていました。戯れあっていました。
銀時様も、新八様も、神楽様も。
それがわたくしにとってどれだけ貴重な時間であったか。
あの寂れた場末の映画館で流れる時間がキラキラと輝いて、眩しくて堪らなかったのです。

 カメラを被っていて良かったです。
だってわたくしの目からオイルが流れて流れて止まりませんでしたから。

 銀時様、どうか許して下さい。
わたくしは、これから貴方様を傷つける旅路へとご案内してしまいます。
けれどそれでも、救いたいお方が、いるのです。
そのお方の願いを、絶対にわたくしは叶えたいのです。

 銀時様。
約束致します。
いつか全ての恩を必ずお返しすることを。
貴方様の想いを必ず皆さまにお届けすることを。

 さぁ、お掃除の時間です。
体の中も綺麗に致しましょう。
まずはお墓掃除から、準備はよろしゅうございますね?

END
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pixivへ「卵の心友知らず」のタイトルにてUP。
少し前に書き留めていたものを形にしました。
もう1年半くらい経っているのに、完結篇ネタを書くのはまだ苦しいです。色々思い出して泣いちゃいます…。
2015.2.1 L


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あきゅろす。
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