SILVER SOUL 第90訓 バラガキからの誘惑※R18 ※性的表現を含みます。高校生を含む18歳未満の方は、閲覧をご遠慮下さい。※ 「土方」 「ん?」 生クリームをパフェスプーンで掬い取る。 「食うか?」 「あ、いや甘ぇもんは…」 「これじゃなくてさ」 「え?」 とびきり甘ぇけど、食べてみる? 煌く銀色のスプーンをゆっくりと口内に含んだ。 扉が閉まるのを待ちきれずに土方は唇を重ねてきた。 ドンッと背中が壁にあたって、そのまま潰されるかのように激しく求められる。 興奮した土方の息が荒い。 ちょっと待てってと口を開けば、すかさず舌が滑り込んできた。 くちゅ、くちゅ。 唾液の混ざり合う甘美な音色が鼓膜を刺激する。 お前どんだけ余裕ねぇんだよ。どんだけ俺が欲しいの。 息さえ上手くできないくらい必死に食らいついてくる土方が素直に愛おしくて、素直に嬉しかった。 ジンジンと痺れる脳。ドーパミンだかアドレナリンだか知らねぇけどいろんなモン溢れてくるのがわかる。 布越しで触れ合っている互いの雄は固く起立して熱を放っていた。 「…はぁっ」 やっとできた僅かな隙間から酸素を取り入れてもう一度降ってくる唇を期待する。 けれど、濡れた唾液をペロリと舐められただけで唇は解放され、肉厚なベロは首筋を襲いゾクッと背筋を震わせた。 「は、ぁぁ…」 吐息が宙に溶ける。 その反応が嬉しかったのか、土方は首に顔を埋めたまま動きを止める。 ハァハァと荒い息はそのままに。 「万、事屋…好きだ…」 「んだよ、改めて」 クスリと笑いが漏れる。 「お前が好きだ―――銀時」 「…馬鹿だな、お前」 俺も、馬鹿だ。 屋号ではなく呼ばれた名前。 最高に心地よかった。 土方の愛撫はしつこいくらいで。 全身をくまなく舐め尽くされ、撫で上げられ、時に激しく噛み付かれた。 脇腹を這う指先。 乳首を潰す舌先。 猛る雄先から滴る体液が熱い。 「あ、ぅ…ッ」 じゅぼっと音を立てて土方の口内に飲み込まれたのは、俺の起立したモノ。 一気に奥まで咥えられて快感が脳天を突き抜けた。 「ん、あぁ…ひじ、か…っ、ァ」 じゅっ、じゅるっ… 最奥と最端をリズミカルに行き来させながら、時折乳首を指で摘まみ上げ快楽に痛みを混ぜてくる。 その度にびくんびくんっと勝手にカラダが跳ね上がり、嬌声を我慢することなどできなかった。 「すげぇ…ぐっちょぐちょでテラテラ光ってやがる」 「ぁ、んん…」 股間に突き刺さる視線。 無骨な手で絶え間なくシゴきながら、土方が俺の痴態をギラギラした目で観察している。 見られてる、こんな乱れた自分を。 羞恥心は脳を刺激し、更にカラダの感度をはね上げた。 ひくっ、ひく…っ。 「欲しいか?」 ひくっ…。 菊門の周りを舐るように土方の指がくるくると刺激する。 無意識に蠢く筋肉がそれを咥えたくて締まったり緩んだりを繰り返すのに、焦らす指はちっとも中央へ訪れない。 「土方…ぁ」 「ん?」 愉しそうに口角を上げた土方の顔が憎たらしいほどイケメンで…やっぱり、憎たらしかった。 けど。 「我慢でき、ねぇ…」 「何がだ?」 「ああ、ん…ッ」 一段と激しくなるシゴキ。 「ちゃんと言え、銀時。どうして欲しい?」 「…れて」 「聞こえねぇな」 「う、ぁッ…れて…ん、…挿れ、て」 「コレか?」 ツンツン。 菊門の中心をノックする土方の指。 違う。 もう、それじゃきっと満たされない。 挿れて。 挿れて。 ―――挿れて、くれ。 「お前、の…ひじか…あっ、ん…土方の、が」 腕を伸ばし土方の熱り勃った雄を強く掴んで引き寄せる。 「欲しい…ッ」 「ぁ、はう…んあああああーッ」 先端がちゅぷんっと一気に埋まり、そのままぬぷぬぷと土方のモノを飲み込んでいく。 熱く蕩けた粘膜に痛はなく、若干の違和感さえスパイスとなって全身をぶるぶると震わせた。 「大丈夫か?」 コクン、コクン。小さく頷くのが精一杯な自分に、土方は優しい口づけを落としてから、 「動くぞ」 そう宣言をして、埋めた腰を一気に引いた。 「ひァッ、ああああん…ッ!」 そこから先はもう、肌が打ち合う音と粘膜を擦る水音と自分のあられもない声の記憶しかない。 苦しいくらいの快楽波が押し寄せ一気に爆発して完全に記憶がぶっ飛んでしまう程、幾度も熱を吐き出した。 真っ白な闇に包まれるまで。 「土方」 「ん?」 生クリームをパフェスプーンで掬い取る。 「食うか?」 「あ、いや甘ぇもんは…」 「これじゃなくてさ」 「え?」 とびきり甘ぇけど、食べてみる? ―――俺のこと。 思惑通り土方の理性をブッチ斬ることに成功した。 コイツが俺に熱を上げてるってバレバレだったし。 んで、正直俺も限界だったし。 けど。 「ぎ、銀時…その、あの。パフェ奢って、やろう、か!」 パフェを食う イコール セックス 土方の中で勝手に決まったお約束が気に入らねぇ。 “やろうか”の意味、絶対ぇソッチだろ。 何あのドヤ顔すげぇムカつく! 悪ぃけど、俺ァそんなに安くねぇよ? 次はどんな手でコイツのリミッター外してやろうか。 焦らして、焦らして、焦らして、そんで… あぁ。 沖田くんにでも協力してもらおうかな? テメェの自室、テメェの布団の上で沖田くんと…。 甘い甘いパフェの上、嫉妬という名のタバスコかけて。 今度はとびきり刺激的なヤツ ―――食べてみる? END ------------- Twitter140字文を絡めず書いたのはめちゃくちゃ久しぶりで、超時間かかりました。 …のに、読み返してみたら…短ッ!!゚(゚´Д`゚)゚ このお話は、pixiv初投稿でもありまして…少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 2015.1.24 L(たくみ 改め) ※タイトルは、アニメ第247話「バラガキからの手紙」より※ [*前へ][次へ#] [戻る] |