君の笑顔に口づけを(サスケ)
何気無い話をしているだけでも彼女の顔には静かに花が咲く。
「ねぇ、サスケ、今度どこかに行かない?」
「…どこに」
今はイタチを探しているというのに、まったくのんきなことだ。
そんなふうに言えば彼女は困ったように笑う。
「最近大変でしょ?けがもいっぱいするし」
だからね、とまたふわりと笑顔が咲く。どうしたらそれだけ潔く美しく笑むことができるのか、いっそ不思議なくらいだ。
「怪我は心配ない、すぐ治る」
「そんなこと言ってもさ」
れんげはぴしゃりと言った。
「なんか気分が落ち着かないでしょ」
サスケはそんなことないかもしれないけど、と今は少しだけすねたような顔をしている。
確に、復讐だけに生きてきてつらいと一度も思ったことはないが、何か自分の中に言い掛かりのつけ難いものが前々からあるのは分かっていた。あの谷で終わらせたと思っていた。
だが今も変わらずに、むしろ少しずつ大きくなっていっている気がしないでもない。
それを無視できないからこそ、人を殺さない、のだろうか。
肯定も否定もしないオレに彼女は、落ち着けるようなところに行きたいな、と言った
「例えば…花見とか」
「まだ早いぞ」
「…、うーん、観光名所とか!」
オレは曖昧な返事をして、情報収集から戻った重吾を見る。
まだはっきりしない表情のれんげの頭を撫でてから、いつか必ず行く、と言った。
…あ、また…
いまちょっと上手くかけないんで…思い付いたままにかいてます…遅くなって申し訳ないです(汗
20080204
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