ドント・リーブ・ミー(相手不明)


なにかただならぬ気配を感じて、彼が寝ている部屋に行ってみると体を起こしている彼がいた。いつもと雰囲気が違う。荒い息をして空を見つめている。

「どうかした?」

近づいて彼の近くに膝を下ろして顔を覗き込んでみて、はじめてわたしに気づいたらしく、はっとして口ごもった。

よく見ると額には汗をかいて、うつむいた顔からは何かあったとしか思えない表情をしている。普段とくらべて微妙な違いだが、それでもひどく辛そうだった。

そっと髪に指を通す。少し湿ったやわらかい髪がするりと指をなでていく。

「なにか、嫌なことでもあった?」

それはつまり、悪夢を見たのか暗に訊いた。彼はめったにそういうのはないようだが、実際はあって顔に出さないだけかもしれない。するりと朝の風が入り込む。

なんでもない、とゆっくりいつもの声で彼は言った。わたしはそれにすこし微笑む。安心させるように。

「じゃあ、わたしは朝ご飯の用意するから」

安心させるために優しく言って、頭を一つなでて立とうとすると腕をつかまれた。そのまままた座らされる。

「れんげ」

はっきりとわたしの名前を呼んで、部屋の明るさに消えてしまいそうな声で、ここにいてくれ、と手首を掴んだまま言った。

いとおしくていとおしくて、いとおしさが体中にあふれて、わたしは彼を、髪をにぎって体に腕をいっぱいいっぱいまわして、ぎゅっと抱きしめた。








(嬉しすぎて思わず笑ってしまった)









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うっふっふー短い(←オイ!

いや、お相手はスレナルにしよっかなーとも思いましたが、あえてあやふやにしました(^^(最近サスケが少ないからなんていえない!)

まあ普段は甘えない人なら誰でもいいかなと(^^ そんな感じです☆
20080604


あきゅろす。
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