existence(スレナル/甘…?)
「れんげ」
ため息をつくようにナルトが言った。
「おかえり」
まるでその声を聞いていないかのようにれんげはいつもどおり声をかける。ナルトはため息をついて、それ読んでたのか、とれんげに訊いた。
「うん、まあ。さっぱり分からないけどね」
当たり前だ、とナルトは口には出さなかった。火影でないと見られない禁術書だから、れんげに分かるはずがない。それにもし分かったら、ナルトの面目丸つぶれだ。
れんげはぽい、とその巻物を投げた。彼女の周りには同じように放置された巻物がたくさん散乱していた。ナルトはそれをぱっと見て、またため息をつきそうになるのをぐっとこらえた。
「片付けろよ」
「…うん」
れんげはおもしろくなかった。叱ってほしいとかそういうのではなく、もう少しくらい気にかけてくれてもいいんじゃないか、と思う。
しょんぼりと片付け始めたれんげをみて、ナルトは台所に向かった。暗部の仕事は夕飯前に入っていたからお腹がすいていた。
時計は夜中の一時を過ぎていた。本来ならすでに寝ているれんげは起きている。さっきの巻物といい、何か気に入らないことがあったのだろうか、とナルトは考える。こういうとき、決まって家事がさっぱりされていないので、ナルトは自分で家事をしなければならない。
お味噌汁やら煮物やらをいっきに温めて手早く食器に移し、テーブルに置いて遅いご飯を食べ始める。れんげはもくもくと巻物を片付けていた。
そうそうにご飯を食べ終わったナルトは食器を洗い、れんげが片付けた巻物のなかから2本ほど取り出しソファに投げた。
「れんげ、片付け終わったら先に寝とけ」
れんげは不機嫌な顔でナルトを睨みつけた。それを見たナルトは苦笑してれんげの前髪をあげて額にキスをする。
れんげは驚いてナルトを見上げたが、ナルトは頭を一撫でして、風呂入ってくる、と背中を向けて行ってしまった。
existence
(それは必要不可欠なもの)
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短いなぁ… てか、だめだこの視点。めっちゃ書きにくいZE☆
お粗末さまで↓!
20080602
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