スカート。
顔を洗い髪をとかしていると
和哉が顔を出した。
「…あと5分で出るからな」
愛梨は洗面台に
前のめりになってマスカラ、眉毛を書きながら頷いているもんだから
スカートから微かに
下着が見え隠れしている。
「…///」
視線をそらし口元に手をあてて和哉が
再び赤面していると
愛梨ゎクルッと振り向いた。
スカートがフワっとめくれあがり
一部分を凝視してしまう。
「準備おっけぃ」
無邪気な笑顔に
なんだか悪いことをしているような…
気まずい気持ちになる。
「…スカート短けぇだろっ…寒くねえの」
「気合いだっ」
両腕でガッツポーズし
足を内股にしている姿を見て
和哉は思わず吹き出すと
妹の頭をポンと叩いた。
「アホ(笑)ほら食え」
サンドイッチを渡された
愛梨は靴下を履きながら
幸せそうな顔をして
もぐもぐ食べた。
「うまぁーっ」
「よし…歯磨いたら出てこい」
和哉はバイクを暖めるために
先に家を出ていく。
愛梨は慌てて
洗面所に向かった。
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