告白。
「ズボンはけって言っただろ…何してんだよ…」
呆れ顔でベッドに近づく和哉を見つめていた愛梨は漫画を閉じて
ベッドの上にきちんと座りなおした。
「お兄ちゃんに聞きたいことがあって…」
「なんだよ」
和哉もゆっくりと
ベッドに腰掛けた。
「……言いにくいんだけど…お兄ちゃん女の子の友達多いし…わかるんじゃないかなって思って………」
「…」
さっきまでの明るい脳天気な愛梨とは打って変わって頬を赤らめうつむいている。
「あ…のね…」
「…ぉぅ?」
「生理が…来ない…の……」
「…ぁ…」
和哉は首をかしげた。
愛梨は体中真っ赤になり瞳を潤ませている。
「(生理が来ない…?)」
妊娠?
和哉の表情が
だんだんと険しくなっていた。
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