THANKS
I‐柊SIDE


可愛い子チャン達の着替えも終わり、俺と然さんは会場である体育館の一番前の席に陣取って自慢の恋人達の登場を待っていた。

「志信さんはどんなのにしたんです?」

「ん〜ナイショだよ〜vv」

ニコニコする横顔を見ながら…何となく芹に似てる?そう思って俺は苦笑いをした。

この然さんは高徳学園のバスケ部の…しかもレギュラーらしい。
確かあそこのバスケ部は強くて練習なんかスゲー厳しいって話を聞いた事ある。

だけど…
チラと見つめたこの人は。

「さっき志信にナイショで写メ撮っちゃったんだ〜vv」

なんて満面の笑みで携帯のディスプレイを見てる。
…うーん…
分かんねぇ。

瞬間、パッと照明が落とされステージの上にスポットライトが当てられた。

「柊クン!ホラホラ始まるよ!」

俺の肩を揺すって然さんが子供みたいな声を上げる。
薄暗い中で拍手が鳴りだしステージの袖から司会者が…出て…???

「あれ〜芹沢クン??」

「…なにしてんだアイツら?」

スポットライトの中にいたのは…まぎれもナイ、大葉弟と芹沢の姿だった。



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あきゅろす。
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