季節SS
A
駅ビル側の駐車場からビル内に入ると…回りにいる女子達が突然ザワツキ始めた。
…俺達が入ってきたからか?
まぁ…確かに。
俺達はデカいしなかなかのイイ男揃いだからな。
そりゃ目立つだろ。
上りエスカレーターに乗り振り返ると…
「あのバカ…捕まってやがる。」
「あぁ…上手くまいてこれるかな?」
とっとと先にきた俺達は逃げ切れたが…柊がエスカレーターの乗り口でギャル共に捕まってる。
慌ててる柊に手を振り、俺と良介は二階に上がり奥のスペースへと向かった。
「…どこ行くんだ?」
「俺の行きつけの店。」
そして「ジーンズマニア」
に到着した。
「あれ…ここって前に改修工事してたよな?」
「ああ…俺がブッ壊したからな。」
「…は?」
呆然とする良介を置いて中に入ると…乱された棚の中のシャツをたたんでる智を見つけた。
「智。」
たたみながら声に気付いた智がこっちを向いて…嬉しそうに笑う。
「拓真!仕事、お疲れさま。」
その側に近付き…抱き寄せて唇にキスをした。
「ちょっ…たく!お客さんがいるんだから!」
顔を赤くした智が慌てて俺から離れる。
その姿が可愛くて…品物を直す背中から抱き締めて首筋にキスをした。
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