K I R I B A N
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頬に触れる…柔らかな感触にゆっくり目を開く。
「…お目覚めか…おヒメさま?」
ベッドに俯せで眠ってた俺の隣りには…やんわりと微笑む拓真がいて…。
「…おはよ。」
「おはよう。」
伸ばされた指先が顔にかかる髪をどかして…額にキスしてくれた。
「…今何時?」
「ボチボチ昼になる頃だな。」
そう…か。
あくびをしながら身体を反転させて…白い天井をボンヤリと見つめる。
夕べも途中までしか記憶がなくて…そのせいかなんとなく身体が重い気がする。
「…とも?」
視界の中に拓真が入ってきて…段々とキレイな顔が近付いてくる。
「…たく…?」
瞳を閉じると…唇に柔らかくて暖かい感触。
軽く触れ上唇をついばみ舌が中へ侵入してきて…深い口付けへと変わる。
「…ん…っ…」
ねっとりと舌が絡み…導かれるまま深く甘く蕩けるように交わる。
顔が熱くて…
身体も熱くなっていく。
その胸元に少し冷たい拓真の指先が触れ…突起を軽く摘んで指の腹で弄ってきた。
ソコ…スゴく弱いんだ。
「ん…は…ぁ…」
唇が解放され…潤んでボーッとする視界の中の拓真がいやらしく笑って…。
「智…すげぇエロ顔。」
身体が熱くなった。
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