K I R I B A N







「……。」



さっきの"コーフン"していた理由を話したら…拓真は目を丸くして黙ってから。

「…お前ショタコンだったのかよ。」

そう言って深い溜め息を吐いた。

「ちっ…違う、あれは…」
「あん位の俺になら突っ込めたってか?」



グイッ。



止まっていた腰の動きが再開する。

「んッ、あっ…!」
「こんな良いナカしてるくせに…俺を抱きたいとか思ったのかよ。」

"違う"と言いかけた唇が塞がれ腰を掴んでいる拓真の手に力がこもる。
いつもよりも乱暴な突き挿れに感じ、拓真の背中に回していた指先が食い込むと俺は…。

「んッ、ンぁ…っ…たく…ぅ…!」

彼の名を呼びながら達した。

イッて力の抜けた身体を抱き締めて拓真は尚も俺のナカに突き挿れ続ける。
愛撫も止まらず施され…敏感になっている身体にはキツい"お仕置き"みたいで。

「や…ッ…」
「まあ…俺もお前のこと言えねぇけどな。」

見上げた拓真はまた意地悪な顔をしてて。

「俺も…ガキの頃のお前見てムラムラしたし、よ。」

突き挿れるスピードが強く速くなり…拓真が低く小さく唸るのと同時に俺のナカに熱いネツが広がった。

内壁にドクドクと脈打つ振動が伝わる。
目を閉じてそれを感じながら。

「俺…たくを抱きたいんじゃなくて…」



ギュッ…



大好きな恋人の首に腕を回して引き寄せてキスをした。

「昔の…可愛い拓真は可愛くて好きだけど…今のたくも好き、だよ。」

答えになってるのかは分からないけどそう告げてまたキスをした。
…すると拓真は。

「お前のちっちぇ頃の写真、俺のPCに入ってるぜ?」

と言ってニヤリと笑い………って??

「え!ちょっ…なにそれ!?」
「智史さんにもらったんだよ。ちなみに俺の携帯にも入ってる。」
「はあ??」

驚いて起き上がった身体をベッドに押し戻される。

「まあ、あの時期に今のお前と会ったとしても確実に俺がタチだろうよ。」

ククッ…と喉の奥で笑い拓真がキスをしてくる。

その…俺は別に性的なにがしで昔の拓真にコーフンしていたわけじゃないんだけどな。
…なんて気持ちも知らずに拓真は楽しそうに俺の膝を胸元まで押し上げてまたナカに入ってくる。

確かに…
あの頃の可愛い拓真が相手でも俺はやっぱりこうして彼を受け入れるだろう。


いつだって…
拓真が欲しいから。


律動が始まると同時に甘いキスが施される。
愛する拓真を回した両腕で強く抱き締めながら…俺はまた甘ったるい声を上げた。









‐END‐


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あきゅろす。
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