K I R I B A N





荒く息を吐く俺を見下ろし拓真は口の端だけを器用に上げて笑い。

「早ぇなともチャン。マジ、コーフンし過ぎだっつの。」

そう言って俺の肩口に顔を埋めた。

首筋を舌先でなぞり耳元に寄せた唇からは熱い吐息が吹きかけられる。
たったそれだけの行為にイッたばかりの俺の身体は…性懲りもせずまた熱を帯び始めた。

胸を撫でていた拓真の掌が滑るように肩に向かい俺のシャツを器用に脱がす。
首筋をさまよっていた唇が鎖骨におりて肩に触れ…裸の胸に辿りついた。



カリッ…



突起が緩く噛まれて吸い上げられて…そこが弱い俺は甘ったるい掠れ声を上げる自分の唇をキュッと噛み締めた。

「…んで?」

キツく閉じていたまぶたを開くと目の前には…意地悪げに笑う拓真の顔があって。

「お前、何にあんなコーフンしてたんだよ。」



ギクッ。



やはり忘れてくれてはなかった内容に感じて上がった体温がスッと下がる。

「あんなビンビンになるくらいだもんよ、是非とも知っとかねぇとな?」



ギュッ。



ニヤニヤしながら拓真が…完勃ちになってる俺のアレの根元を親指で強く押さえた。

「ちょ、っ…たく…」
「言えばイかしてやるよ。」

そう言った唇がまた胸の突起にしゃぶりつく。
さっきとは比べ物にならないくらいのエロ度全開で。

「あっ、ん…ぅ…やぁ……」
「イかしてやんねぇ俺の拷問、何度もやられてんだろ?さっさと言っちまえよ。」



クッ。



指先で開かれた俺の後ろの入り口に熱くぬめる固いのが押し付けられて。



ずっ…



そのままナカに…拓真のが挿れられた。

「あぁ…っ…」
「マジ、エロい身体だよな…」

間髪入れずにナカで拓真が動き始める。
もちろん俺をイかせるためのピンポイントの突き挿れで。

ギシギシとベッドが軋む度に俺は声をあげる。
それが頂点に向かえば向かう程…イけなくて苦しくなって。

「あッ、やっ…言うっ、から…もう……」

俺は…さっきのあの恥ずかしい話を荒い息のままその本人に言うはめになった。





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