K I R I B A N
E
熱い湯船に浸かり安堵の息を吐いた。
あれから…
浴槽に湯をはりながら、疲れてグッタリする智をずっと抱き締めてて。
俺の胸に顔を寄せる無防備な姿にまた欲情したが…そこは我慢。
湯が満たされ智を抱き上げて浸かり…
今はこうして湯船の中でまったりと抱き合っている。
「…ふぅ…。」
俺の胸に寄り掛かる智を後ろから抱き頬にキスした。
「智…キモチ良かった?」
そう問うと、頬を赤くして小さく頷いた智が俺を見上げやんわりと笑って。
「突然でビックリしたけど…ね?」
「…悪かったな。」
軽く首を振り、智の胸の上で交差してる俺の腕にソッと触れて。
「たく…?」
「…ん?」
柔らかな唇が俺の耳元に寄せられる。
「ドキドキ…したよ?」
そう言って恥ずかしそうに顔を俯かせた。
…キた。
こういう仕草に…すげぇクるんだよな。
そんな俺の下半身事情を知ってか知らずか…微笑む智はやっぱ可愛くて。
「…お前って…小悪魔だよな。」
「…え?」
キョトンとするあどけない顔さえ、立派に俺をそそる。
「頼むから…余所でそんな顔はすんなよ?」
やんわり笑う頬に手の平を添え、柔らかな唇に…唇を重ねた。
―END―
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