K I R I B A N
6
ブレザーの金のボタンを外して脱ぎ捨てて…ベッドに腰掛けてる佐古の隣に膝立ちをする。
伸ばされた腕に引き寄せられた僕の胸に佐古が顔を埋めた。
「佐古…?」
佐古はたまにこうして甘えるように僕の胸に顔を埋める。
まるで…子供がお母さんに抱き着くみたいに。
「…お前が無事で良かった。」
胸の中からボソリと呟く声が聞こえて…僕は自分が思ってた以上に佐古に心配させてしまってたのに気付く。
「佐古…ごめんね。」
そう言ってギュッと抱き締めると佐古は黙ったまま僕のズボンからシャツを引き出し胸に唇を寄せた。
「あんまり心配させないでくれ。」
そう動く唇が僕の身体に熱を植え付けていく。
僕は…感じて震える指でなんとかベルトを外しズボンの前を開いた。
下着の中に滑り込む佐古の手が僕のを緩く握って上下に擦る。
僕は寄せられた頭を抱き込むようにしがみついて…硬く勃ち上がってる佐古の上に身体を下ろした。
「ん…んぁ…」
声を上げてしまってからふと気付く。
「さこ…先生は…?」
ここは保健室で…保健医の千影先生が…!
「今更かよ。お前が手当てしてくれてた間に出てくれたんだよ。」
"でなきゃしない"そう言って唇にキスをくれる。
「お前のエロい声、他の奴になんて聞かせたくないからな。」
そう言って笑う佐古はどこか可愛くて。
僕は…そんな佐古にまた惹かれていくんだ。
「さこ…」
呼び掛けた声に顔を上げて優しく微笑んでくれる。
そんな愛しい人を見つめて僕は…熱くなる身体を心ごと全部、大事な佐古に委ねた。
‐END‐
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