K I R I B A N





「おー…これ相当痛いだろ。」

ベッドに腰掛けてる佐古の足元にしゃがみ保健の先生が低く唸る。

「別に…たいした事ないです。」
「ホントぉ?」

そう言うなり先生は掴んだ佐古の足をクッと捻ってみせた。

「イッ!!」
「意地張んなっつの。」

涙目になる佐古を見上げてからその横に立つ僕に視線を移して…先生がフッと笑う。

「そっか…じゃ、西野くん後は頼むね。」

いきなり振られて驚く僕の肩に先生が掌を添える。

「もう少ししたら冷水から足抜いて湿布して。で、固定してから包帯でグルグル。分かった?」
「え…あ、はい。」

目をシバシバさせる僕の横をすり抜けて先生がついたての向こうに消えた。

「…え?」
「業務放棄かよ。」

苦笑いをする佐古を見下ろしそのキレイな顔をジッと見つめる。

「…て事だ。」
「どんなっ!?」

意外にあっけらかんとしてる佐古に僕の方が戸惑う。
それって…つまり。

「助けたお礼くらいしてくれんだろ?」
「ぼっ、僕がっ??」

未来のお医者さまの手当を僕がですか!?
わたわたとする僕の姿を見上げて佐古が楽しそうに笑った。







◇◆◇◆◇







「そうそう…ん、上手いぞ楓。」

ちょっと聞いた感じエッチな佐古のセリフに顔を赤くしながら僕は手を動かした。

「イテッ!乱暴にすんなって!」
「ゴメン!優しく…ゆっくりだよね…。」

教わった通りゆっくり…優しく撫でるみたいに。



クルクル。



「よし!完成!」

冷やした足を固定してから包帯でクルクル。
佐古先生の上手な教え方もあってこんな不器用な僕でもキレイにピッチリと包帯を巻く事が出来ました!

ウキウキしてる僕の頬に佐古の指が触れる。

「楓…ありがとな。」

大好きな人の優しい顔と声に僕は一人赤面をする。
そして…アチコチに向けた視線が佐古の一部で止まってしまった。

「佐古…これ…」
「ああ。一生懸命な楓見てたら勃っちまった。」

僕が包帯を巻いてる姿を見て欲情するなんて。
佐古ったら…。

熱い顔を俯かせてチラチラとソレを見て…スッとそこに手を伸ばす。

「…楓?」

カチャカチャとベルトを外して前を開き下着を少し下ろして中から…佐古の熱いアレを引き出した。

「僕が…シてあげるね。」

そう言って口を開き硬いソレをパクッとくわえる。

そそり立つソレに手を添えて裏側を舌で舐め上げると…低く唸って佐古が身体をビクつかせた。

…キモチイイのかな?

いつも佐古がシてくれるみたいに同じとこ舐めてしゃぶって…硬い先を舌先で舐めて窪みを軽く吸い上げる、と。



グイッ!



頬に添えられた佐古の手に顔が外された。

「…佐古?」
「楓…出すならお前のナカがいい。」

ストレートな物言いに顔がカッと熱くなる。

「でも…足…」
「上に来いよ。」

佐古のをシてあげながら感じてしまっていた僕には断る理由なんてなかった。





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