K I R I B A N




久し振りのエッチに燃えただるい身体を…俺の大好きな恋人がキレイに拭いてくれてて。
その姿を見ながら俺の胸はまた懲りずにキュンとしちゃったりする。

「ね、りょう?」

「ん…なんだ?」

見つめる先に手を伸ばせば…迷わずそれを握って甲にそっとキスしてくれる。
俺は…そんな大葉が好きで好きでたまんない。

「身体、辛くないか?」

俺の隣りに添うように体を寄せて優しく抱き締めてくれる。
その暖かな胸に頬ずりしながら緩む頬を両掌でコッソリと抑えた。

「平気。どっちかってと…も一回シたいくらいだよ?」

言いながらこそばゆくなって肩に掛けられてる布団の中に潜り込む。
するとそれを追いかけるみたいに大葉も中に入ってきて…真っ暗な中でまたキスをした。

「ね…もしかして、俺のおでこ気に入っちゃった?」

唇から離れた大葉の柔らかい唇がまた俺のおでこに触れて…そしたらなんか急に聞いてみたくなった。

「ああ。」

…予想以上の素早い答えに思わず苦笑い。

「…キスするのも…?」

「え?」

なんか…ん、なんかスゴい複雑な気持ち。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか大葉がまたおでこにキスして…まぶたに、頬に、そして。

「…ん…」

唇にキスをしてくれた。

「芹の前髪を上げた所をじっくり見たのは初めてだからとても新鮮だ。」

「…うん。」

もう一度、唇にキスをくれて。

「でも、俺は芹の全てが好きだ。」

…なんて。
真剣な顔して言われたら俺はどんなリアクションをすればいいんだか!

何も言えず熱い顔をただ手であおいでる俺をジッと見つめて…。

「芹のどんな所も…大好きだ。」

そう言って優しく笑う。

俺は…この人のこーゆー所が好きで好きで…。

「りょう?」

「…なんだ?」

伸ばした両腕を大葉に回してグッと力をこめる。

「…たいち?」

俺の顔を覗き込んでくる大好きな恋人の唇に自分のを重ねて。

「大好き!」

またキスをする。

見つめ合う度にキスの回数が増える。
キスをする度もっともっとお互いを好きになる。

「…たいち。」

「りょう……」

やっと馴染み始めた名前を呼び合って…俺達はまた甘いキスをした。









‐END‐


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