K I R I B A N




休憩室を出てから大葉の部屋に移動して…ベッドに二人並んで横になってる今も。

「…ね、大葉?」

結んだ前髪を弄りながら大葉が俺のおでこにキスをした。

「なんだ?」

「もー…どぉしておでこにばっかりチューすんの!」

プウッと頬を膨らました俺を真ん丸な目で見て…大葉が優しく笑う。

「すまない。芹の額が可愛くて、つい。」

そう言ってまたおでこにキスをした。
別にヤな訳じゃないんだけど…どぉせするなら。

また近付いてきた大葉の頬を両掌で止めて…意地悪な唇に自分のを重ねた。

軽くキスして…離れ際にもう一度短く触れてからビックリ顔してる恋人を上目遣いに見上げて。

「おでこよりさ…もっと色んなトコにチューして?」

そう言ってまた、唇を重ねる。
ついばんで離れようとする頭を後ろから抑えられて…?

「…んっ…」

油断してたその隙間から舌が滑り込んできた。

「は…ッ、ちょ…っおぉば…」

「そうだな。可愛いのは…芹の全てだもんな。」

ベッドに押し倒され見上げた大葉は…俺の大好きなエロっぽい、オトコの顔になってて。

「お前の全部にキスするから。」

いつもより凛とした強めな声にゾクゾクする。

「いいよ…一杯シて?」

見つめ合って…少し強引なキスを受けながら俺は瞳を閉じた。





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あきゅろす。
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