K I R I B A N
５
俺の肌に触れる大葉の唇がいつもより熱く感じる。
伸ばした手をギュッて握ってくれる掌だって…熱くてたまんない。
見上げた先の大好きな恋人は俺を見つめて優しく笑ってくれて。
「芹…ありがとう。」
…そう言って唇にそっとキスをくれた。
「…なにが…ッ…ありがとなの…？」
聞き返した唇にまた優しいキスをくれてゆっくりと大葉が動きだした。
「あッ…ン！」
ギシギシと軋むベッドの音を聞きながら必死に大葉にしがみ着き、感じるままに声を上げる。
その度、ナカにいる大葉がちょっとずつ大きくなるような気がするのは…俺の気のせいなのかな？
「俺が、芹のだと…言ってくれて…。」
耳元で囁かれて耳たぶを軽く噛まれて…それだけなのに身体がビクンって震えた。
「だ…って、りょ…すけは俺の…ッ…」
「分かっていても…何度言われても…嬉しい。」
またキスをして…夢中になってるトコでグッと奥に突き挿れられた。
「あぁッ！」
イイトコに当たったひょうしに背中が大きくのけ反り、ギュッと抱き締められて俺も大葉にギュッとしがみ着く。
「は、あ…」
「好きだ芹…すき、だよ…たいち…」
うわ言みたく俺の名を呼んでは唇にたくさんのキスをくれる…大好きな恋人。
見つめる度、懲りずにまた恋に落ちるんだ。
「りょ…すけ…」
「…なんだ？」
伸ばした腕で大葉をギュッと抱き締めて。
「いつも…俺の側にいてね…約束、だよ…？」
乱れる息を必死に整えながらそう告げると大葉はクスリと笑ってまたキスをくれた。
「約束…する。いつも側に、いるから。」
そう言って微笑んで俺のおでこにキスをくれて。
「好きだ…たいち…。」
甘い甘い愛の言葉を囁いてくれる。
サイコーに…幸せ。
この幸せがいつもいつでも…ずっとずっと先まで続きますように。
ただそれだけを願って…大事な人にキスをした。
‐END‐
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