K I R I B A N
E
一晩のセックスの回数を随分と更新して…。
やっと一段落ついた頃には空がほんのり明るくなってきてた。

疲れ果てて横たわる智のこめかみにキスをして…やんわりと抱き締める。

あんなエロい智を見るのは初めてだったから…俺もかなりテンション上がってムチャクチャに抱いちまったからな。

少し…反省した。

華奢な身体に残る赤い痕が俺のコーフン具合を物語り…。

「イテ…ッ。」

身体を動かせば…智が爪を立てた背中が激しく痛んだ。

「…自業自得だな。」

自虐的に笑ってみたりする。

しかし媚薬ってスゲェ。
普段なら恥ずかしがって言えないような事を…あの智に言わせるとは。

でも…泣かせてまで抱くのはイヤだ。

「ゴメンな…もうしないから。」

髪を撫でて…頬にキスをした。

「ん…」

まぶたが震えて…現れたブラウンの瞳が俺を見付けて柔らかくとける。

「智…平気か?」

「今日が…休みで良かった。」

枕に顔を埋めチラと俺を見上げて。

「動けないから今日は拓真のご飯が食べたい。」

悪戯っぽく笑う。
多分それは嘘じゃないだろう。
まぁ無理強いした俺に非があるわけだし。

「いいよ。何が食べたい?」

嬉しそうに笑った智が可愛くて唇にキスした。

俺にとっては智の存在がすでに媚薬なんだと実感して…あれが食いたいだ何だと言ってる可愛い恋人を抱き締めて…もう一度キスをした。

―END―


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