K I R I B A N






達して力の抜けた身体を抱き締めその足元に絡み着いていたズボンを引き抜く。
もちろんキスはしたままで。

腕の中の飛鳥は小さくて可愛くて…僕に全てを委ねている姿はたまらなく愛しい。

「飛鳥…。」

唇を離してもまだ離れがたくてもう一度重ねた。

「クンちゃ…ん。」

伸ばされた細い腕が僕をギュッと抱き…潤んだ瞳で見つめてくる。
こんな色っぽい飛鳥を…僕は知らない。

いや違う。
…知らなかったんだ。

「飛鳥…オマエ本当に僕の知ってるアスカなのか?」

…なんて。
意味不明な僕のつぶやきに緩く笑った飛鳥が唇を重ねてきて。

「クンちゃんこそ…ホントに本物?夢…じゃないよね?」

見つめ合ってまたキスをして…ほぐしたての小さな入口からゆっくりと熱い体内に入っていった。



「……飛鳥?」

キツいナカを押し進み…僕のを根元まで収め一息吐いて飛鳥を見つめた。

すると…。

「…嬉し…ぃ。」

そう言ってポロリと涙を零した。

「…飛鳥…?」

「クンちゃん…オレ、ホントにクンちゃ…好きだった…から…」

しゃくりあげて泣きだしてしまった飛鳥の髪をなでながらその額に唇を寄せる。
こんなになる程…僕を愛してくれていたんだと思うと胸が痛んだ。

僕の中では今まで…ホンの数時間前まで、飛鳥は大事な大事な弟だった。
でも飛鳥にとって僕は…誰よりも愛する人、だったんだな。

「…っく…クンちゃ…」

顔を真っ赤にして泣きじゃくる…まるで子供のような飛鳥が可愛くて。

「…飛鳥。」

「ん、…ハイ…」

えぐえぐしながら鼻をすする僕の可愛い飛鳥。
やんわりと抱き締めて…頬に唇を寄せて。

「好きだ。離さないから一生僕のモノでいろよ。…いいな?」

一方的に言いすて繋がっている身体を奥へと押し進めた。

「ふ…あッ!あ…ッ…」

飛鳥の爪が僕の背中に食い込み痛みが走る。
それでも…キツいナカは少しずつ僕を受け入れ始め飛鳥の上げていた声が甘く変わっていって…。

「あ…ンッ!クンちゃ…」

乱れた色っぽくてエロっぽい飛鳥にキスをしながら何度も突き挿れた。

「飛鳥…」

僕の声に瞳を開いた飛鳥を見下ろし…。

「大事にするから。」

幸せそうに笑った飛鳥を見つめて…もう一度キスをした。









‐END‐


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