K I R I B A N
4
さっきまで泣いていたのがまるで嘘だったかのような可愛らしい楓の笑顔。
その笑顔の源が自分だと思うと満更悪い気はしない…なんて意外に単純な自分に苦笑いが出る。
「…佐古…。」
ベッドに座る俺の腰を跨ぐように座り首元にその細い腕を回した楓が珍しく自分からキスをしてきた。
「…なに。どうした珍しい。」
見つめる俺の視線に恥ずかしそうに俯きギュッと抱き着いてくる。
サラサラな髪を撫でながらすぐ横にある首筋に唇を寄せると…小さく身動ぎ真っ赤な顔を俺に向ける。
なんとも言えないその可愛らしい仕草に身体が反応するのは極々自然な事で。
「あ…の、佐古…もしかして…?」
「もしかしなくても勃ってますが…なにか?」
しれっと述べる俺を益々赤い顔で見つめ困った顔してる楓の唇にキスをして…Tシャツの裾から手を滑り込ませた。
「あ…ッ…さこ…」
身悶える声まで可愛い。
差し入れた掌で柔らかな肌を撫で…親指の腹で少し堅くなってる乳首を転がしてやる。
「ンッ!…は…ぁ…」
触ってるだけじゃ物足りないからとTシャツをそこまで押し上げ俺の指先で堅くなってるそれを舐め上げ、軽く噛んだ。
「ぁンッ!」
ビクン!と大きく震える華奢な身体を抱き締めて…白いシーツの上にゆっくりと横たえる。
「…楓…」
「んンッ…はぁ、ん…ッさこ…」
いつもより濡れた瞳がヤケに色ッポイ。
指先で肌を味わいながら細い腰に巻いたベルトを抜きジーパンの前を開いて…その中へと指を滑り込ませた。
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