K I R I B A N





あの酔っ払いの人達に囲まれた時も、その前からもずっと考えていた事がある。

「ね…たく?」

部屋に入りベッドに横たえられた状態で拓真を見上げて。

「俺も…護身術くらい身に着け…」
「必要ねぇ。」

…と、すぐに却下されてしまった。

「な…ん…」

「なんでって?」

ブレザーの前を開けられシャツを胸の上まで押し上げられて…あらわになった胸元に拓真の舌が這わされる。

「ン…ぁっ…」

器用に動く舌に身体が震えて…反応を示した俺のに拓真の長い指が絡められた。

「お前はこのままでいいんだ。」

「あッ…ん、なん…で…」

俺ので濡れた拓真の指がゆっくりとナカに差し挿れられて自然に腰が揺れてしまう。

「お前の肌触りも感触も…今のままがいいんだよ。」

そう言って胸の突起に歯先を当てると、堅くなったそれを軽く吸い上げながらナカの指を動かし始める。
拓真の指が俺のイイトコを掠める度…喘ぎ声が洩れでてその羞恥心にまた身体が熱くなっていく。

「はっ…あ…」

乱れた息を整える間もなく与えられ続ける快感に唇を噛んだ。
その戒めを解くように唇に舌が這わされ深い口付けへと変わっていく。

「危ない目にあうのは俺だけでいい。お前になにかあったら…どうなるか分かんねぇから。」

「…どう…なる、か?」

ふと、さっきの事を思い出した。

あの酔っ払いの人達を追いかけようとした拓真。
あんなに険しい表情を見たのは初めてだった。
もしもそれが…俺になにかがあった後だったりしたら?
…なんて考えただけでも恐ろしい。

黙り込んだ俺の思考を読み取ったのか、拓真がいたずらっぽく笑って。

「俺を犯罪者にしたくなかったら面倒に巻き込まれないようにしろ。」

いいな?
…って念押しして…ゆっくりと俺のナカに入ってきた。





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あきゅろす。
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