K I R I B A N
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「やッ!あ…ぁ…ンッ!」

隙間に差し入れた指を細かく動かしながら裏を親指でなぞってく。

「なぁ…プレゼントの前渡ししてくれよ。」

「え…ッ…あ…ぁッ!」

親指の動きが段々と速く強くなっていく。

「リボンいらねぇから…お前を全部俺にくれ。」

「はぁ…ンッ!」

扱かれ熱くなった身体の奥が拓真を求めて疼きだし…我慢できなくなってく。

「た…く…俺…たくの…だから…!」

「ん…なに?」

耳に入れられた舌がいやらしい水音をたてる。

「おれ…も…ぜ…んぶ…たくの…だよ?」

「…そうか。」

そうこたえた拓真が下着から手を抜き出した。

寸止めされた俺は…乱れた息のまま潤む瞳で拓真を見上げて…。

「…んな顔、他のヤツに見せんなよ?」

小さく呟いた拓真が俺の服を脱がしていく。

そのキレイな顔を見つめながら…好き…って気持ちが溢れてきて。

「た…く…?」

「…ん?」

「俺なんか…で…いい…なら…。」

最後の一枚が足から抜かれ床に放られる。

「プレゼ…ント…。」

優しく笑った拓真が俺の唇に触れるだけのキスして。

「サンキュ…俺には…もったいないくらいだ。」

細い腕が…俺の身体を強く…優しく抱き締めた。


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