K I R I B A N
C
いつもそう。

俺にはたくさん金も時間も…体力も使ってくれるのに。
なのに拓真は俺には何もさせてくれない。

俺が…まだガキだから?
だからそうやって…?

不満気な俺を見下ろした拓真が…口の端を上げて笑う。

…この顔は…悪巧みを思い付いた時の顔、だ。

「じゃさ…リボン買ってこいよ?」

「は…なんでリボン?」

腰に触れた拓真の手が前に回って…制服のズボンを開き下着の中に滑り込んだ。

「あッ!」

そのままやんわり握った俺のを…焦らすようにワザとゆっくり扱いてく。

「ん…ンッ…!」

「コレにリボン巻いて…俺をあげる…って言えよ?」

「や…なに…言っ…て!」

…あり得ない!

もちろん本気じゃないのは分かってる。
でもホントにそうしたら…拓真は多分、喜ぶ。

「たまには…そんくらい誘ってくれよ。」

「あぁ…は…ッム…リ!」

そんなの…ムリに決まってる。

そんな…恥ずかしい…。

「とも…今ナニ考えてた?」

耳たぶを噛まれて息を吹きかけられて。

「ん…ぁ…なに…って?」

「一瞬…すげぇ溢れたぜ?」

尖端に触れた指を隙間に入れ軽く動かされる。

「や…ぁあッ!」

大きく腰が弾み拓真の胸にしがみ着いた。


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