K I R I B A N
A
ボタンを外してシャツを開き首筋から耳元へと舐め上げ…耳たぶを噛んで胸の突起を軽く摘む。

「…ッ…うん…平気…。」

受話器から洩れ聞こえるのは憎い「信人」の心配そうな声。

急に口数の減った智を心配したのか何度も同じ事を聞いてくる。

俺は両側の突起をそれぞれ摘みながら指の腹で擦り上げた。

背を反らせては俺の手を外そうとするけど…弱っちい上に片手しか使えないオマエに俺の腕が解けるわけないだろ。

後ろから抱いてる俺の胸に寄り掛かり智が苦しげに唇を噛み締める。

キモチイイのに声、出せねぇんだもんな?
電話なんかしてっから悪ぃんだぜ?

擦ってた突起が指の間でピンとたちあがる。

その先端に爪を立てると身体が大きく弾んだ。

「…ぅ…あ…。」

薄く開いた唇から洩れた自分の声に驚き、智が焦って手の平で口を押さえる。

つか…これ以上「信人」に聞かせんのもシャクだしな。

耳元に添えられてる携帯を取り上げて。

「学生チャンなんだから無理に金使うなよ?」

…とだけ告げ、返事も聞かず通話を終了させ電源を落とした。

「た…く…!」

「このヤロー…。」

低く唸り細い首筋に強く吸い付く。

「痛…ッ!」

当たり前だ。
痛くしてんだからな。


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