K I R I B A N
D
スゴく…嬉しい。

「お前には俺が必要だし俺はお前がいなきゃダメなんだ。」

ドキドキして…鼓動が早くなってく。

「だったら一緒にいりゃいい。違うか?」

なんてストレートに物を語るんだろう。
拓真の言う事はシンプルなのに心に響いてくる。

「お前に一つ誓いをたてとくから。ちゃんと聞いとけよ?」

頬に両手が添えられ拓真のブラウンの瞳が真っ直ぐ俺を見つめた。

「俺はずっと側にいる。んで…お前より一秒でも長く生きるから。」

「…たく…?」

「お前を一人にしない。淋しい思いなんてさせねぇから。だから…安心して俺に溺れろ。」

最後の方は…いつもの俺さま拓真の顔に戻り強気に笑って。

「わかったか?」

有無を言わさぬ強い瞳に…愛されてる事を実感した。

「ダメになってもまたやり直せばいい。…俺の気持ちが重かったら言えよ?」

「…拓真…。」

「だからって変わんねぇけどな。」

ハハッと笑うけど…それって意味なくない?

でも不思議と。
あんなに重かった不安な気持ちがいつの間にかなくなってて。

今は逆に拓真と一緒にいられると言う安心感で満たされている。

「…まだ泣くか?」

「ん…もういい。」

見つめあって…ゆっくりと唇を重ねた。

拓真の嘘のない言葉を信じて…これからもずっと一緒に生きていこう。

心で…誓いをたてた。


[*←前n][次n→#]

6/7ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!