K I R I B A N
D
スゴく…嬉しい。
「お前には俺が必要だし俺はお前がいなきゃダメなんだ。」
ドキドキして…鼓動が早くなってく。
「だったら一緒にいりゃいい。違うか?」
なんてストレートに物を語るんだろう。
拓真の言う事はシンプルなのに心に響いてくる。
「お前に一つ誓いをたてとくから。ちゃんと聞いとけよ?」
頬に両手が添えられ拓真のブラウンの瞳が真っ直ぐ俺を見つめた。
「俺はずっと側にいる。んで…お前より一秒でも長く生きるから。」
「…たく…?」
「お前を一人にしない。淋しい思いなんてさせねぇから。だから…安心して俺に溺れろ。」
最後の方は…いつもの俺さま拓真の顔に戻り強気に笑って。
「わかったか?」
有無を言わさぬ強い瞳に…愛されてる事を実感した。
「ダメになってもまたやり直せばいい。…俺の気持ちが重かったら言えよ?」
「…拓真…。」
「だからって変わんねぇけどな。」
ハハッと笑うけど…それって意味なくない?
でも不思議と。
あんなに重かった不安な気持ちがいつの間にかなくなってて。
今は逆に拓真と一緒にいられると言う安心感で満たされている。
「…まだ泣くか?」
「ん…もういい。」
見つめあって…ゆっくりと唇を重ねた。
拓真の嘘のない言葉を信じて…これからもずっと一緒に生きていこう。
心で…誓いをたてた。
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