K I R I B A N
@ ―智SIDE―
「智。デートすんぞ。」
毎朝恒例の『おはようのセックス』…しかも日曜の今日のはいつもより濃厚で激しかったのに。
俺を見下ろす拓真は…なんでこんなに元気なんだろう?
しかも…デートって。
呆然としてる俺を見つめ口の端を上げてイヤラシく笑う大事な恋人は…。
「それともこのままセックス三昧でイくか?」
…なんてサラッと言ってのけた。
拓真とのセックスは半端なくキモチイイ。
だけど…あの精力に俺が太刀打ちなんてできるハズは、ない。
足腰が立たなくなるほど突かれ出なくなるほどイかされて…声も…ガラガラになる。
その行為を思い浮かべ…身体が勝手に熱をもつ。
イヤじゃないから…困るんだ。
「智チャン?」
ニヤリと笑う拓真に頭の中を見透かされたみたいで…恥ずかしくて目を逸らした。
「…デート…する。」
「おう。んじゃシャワー浴びるぞ。」
間髪入れずにそう言った拓真が俺を抱き上げ唇にキスをして…姫抱っこでバスルームへと歩いていく。
「たくっ…歩けるから!」
「るせーな…。」
重ねられた唇に俺の発言が止められて…代わりに甘いキスが施された。
緩く絡む舌に誘われるまま俺達は…またひとつになった。
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