K I R I B A N
B
「佐古…どーしたの…?」
耳元で戸惑ったような声がして思わず苦笑いをする。
自分の言葉で俺がこんなにまで熱くなってるってのに…本人には自覚なしなんだもんな?全く。
ふと…鼻先を甘い匂いが掠めて確認するように首筋にキスをした。
「楓の匂い…甘くて美味そう。」
仄かに香るのは…ミルク?
お子様な楓らしい。
「あ、うん…今自販機でミルクセーキ飲んできたから…。」
身体を離しその可愛い顔を見つめて…ゆっくりと唇を重ねる。
触れ合ったそこからも…緩く絡めた舌からも吐きだす吐息までもが甘くて…。
「ホントだ…すげぇ甘い。」
「え…分かる?」
頬を染めた恋人がはにかんで笑う。
…マジ、可愛過ぎだ。
こんな顔されて…我慢できる訳ねぇだろ?
細い身体を抱き寄せゆっくりとベッドへ倒れ込んだ。
「さ、こ…あのっ…?」
慌てる真っ赤な顔を見下ろしそのまま楓の股間に触れる。
「あ…ッ!」
「セックス、シよう…?」
触れたそこはまだ反応を示していない…が二、三度掌で擦ってやるとすぐにカタチを変え始めた。
「ヤっ…さこッ!」
「ヤなのか?」
「だって…勉、強…!」
潤んだ瞳を見下ろして、張り詰めたモノを軽く握ってやる。
「あッ!」
「こんなに感じてんのに勉強なんて出来んの?」
困った顔が可愛い。
すげぇゾクゾクする。
「も…いじわる…」
「今更だろうが?」
スウェットの紐を解いて…下着の中に手を滑り込ませた。
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