K I R I B A N
E
何度もキスして…何度も身体を繋ぐ。
お互いを確認し合うかのように指先で触れて唇で確かめて…またお互いを求めあう。

「ゆう…ッ!」

快感に喘ぐ弘樹を見下ろし唇を重ねて。

「ひろ…イイ?」

「ン…ッあ、イ…イ!」

のけ反る腰を支え…深くまで突き入れる。
途端、狭くて熱いナカが締まり…アッと言う間に追い詰められてく。

「ひろ…も、ダメかも…」

弱音を吐く俺に柔らかな笑みを向け…両手を伸ばした弘樹がギュッと抱き締めてくれて…。

「いいよ…早く、ナカを…いっぱいにして?」

胸が高鳴る。
そんな可愛い顔で可愛いコト言われたら…頑張らない訳にはいかないでしょ。
それが…俺を頑張らせる作戦かもしんないけどね…?

体制を変え弘樹の好きなトコを狙って突き上げ追い詰めてく。

「あッ!ゆう!ゆぅ…!」

ビクンと身体がはね上がり震えながら弘樹がイッて…後を追うように俺も熱いナカで達した。

「…ッ…は…」

荒い息を吐きながら見つめ合いキスをする。
柔らかな唇を味わい舌を絡めてまた見つめ合って。

「ゆう…愛してるよ…」

見下ろした愛しい恋人の幸せそうな顔を見て心が満たされる。
どんだけ好きかなんて…言葉では言い表せない。
どんな言葉も俺の気持ちを表現するなんてできやしないから。

「ひろ…」

"ん?"って小首を傾げるちょっとした仕草にもときめく俺は…もう末期なのかもしんない。

「好きだよ…。」

ありきたりな一言に…
ありったけの思いを込めて。
それがどんだけ伝わるのか分かんないけど…ね?

「ゆうが…僕を想うより僕がゆうを想う方が…強いよ?」

やんわりと笑う唇にキスをする。

なんて…
なんて可愛い事を言うんだろう…。

「俺も…負けないよ?負けないくらい、弘樹が好きだ。」

見つめ合って笑い合って…またキスをする。
こんな風に…いつまでも一緒にいたい。

そう願って…また唇を重ねた。

―END―


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あきゅろす。
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