K I R I B A N
C
拘束されたままの手首が頭上に押し上げられ…無防備になった胸元を這う祐一郎の舌が突起に絡みつく。
「ん…ッぁ…」
鼻にかかる甘ったるい自分の声が恥ずかしくて唇を噛んだ。
「ひろ…キモチイイ?」
舌先で転がされる度に腰が震え、ピンと立ち上がった突起を執拗に愛撫されて更に息があがる。
「ゆぅ、…ゆ…う!」
うわ言みたいに何度もゆうの名前を呼んだ。
「ひろ…」
その度に僕のカレシは肌にひとつ、またひとつと赤い痕を残してく。
最初は恥ずかしくてイヤだったのに…今ではしてくれなきゃイヤなくらいで。
「ゆう…もっと…強く、吸って…」
途切れる声の合間…肌に口付ける音とピリッとする痛みを感じる。
愛されてる、と。
欲されてるんだと実感する瞬間。
「ゆう…あ、…ッ…!」
伸ばされた右手が下着を下ろして僕のを軽く握り…ゆっくりと扱き始める。
施される愛撫は僕の感じる場所を寸分違わず的確に責めていく。
「あ…ゆう!ゆ、う…!」
熱くなってく身体は祐一郎を求めて疼くのに…抱き着けなくて、もどかしくて…
「ゆう…手、放し…て?」
「痛い?」
「違、うけど…ゆうと…抱き合って、エッチしたい…から…」
滲む視界の中で僕のカレシが優しく微笑んだ。
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