K I R I B A N
C
拘束されたままの手首が頭上に押し上げられ…無防備になった胸元を這う祐一郎の舌が突起に絡みつく。

「ん…ッぁ…」

鼻にかかる甘ったるい自分の声が恥ずかしくて唇を噛んだ。

「ひろ…キモチイイ?」

舌先で転がされる度に腰が震え、ピンと立ち上がった突起を執拗に愛撫されて更に息があがる。

「ゆぅ、…ゆ…う!」

うわ言みたいに何度もゆうの名前を呼んだ。

「ひろ…」

その度に僕のカレシは肌にひとつ、またひとつと赤い痕を残してく。
最初は恥ずかしくてイヤだったのに…今ではしてくれなきゃイヤなくらいで。

「ゆう…もっと…強く、吸って…」

途切れる声の合間…肌に口付ける音とピリッとする痛みを感じる。
愛されてる、と。
欲されてるんだと実感する瞬間。

「ゆう…あ、…ッ…!」

伸ばされた右手が下着を下ろして僕のを軽く握り…ゆっくりと扱き始める。
施される愛撫は僕の感じる場所を寸分違わず的確に責めていく。

「あ…ゆう!ゆ、う…!」

熱くなってく身体は祐一郎を求めて疼くのに…抱き着けなくて、もどかしくて…

「ゆう…手、放し…て?」

「痛い?」

「違、うけど…ゆうと…抱き合って、エッチしたい…から…」

滲む視界の中で僕のカレシが優しく微笑んだ。


[*←前n][次n→#]

5/7ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!