K I R I B A N
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浴槽の縁に腰掛けた拓真の膝を跨ぎ座る。

自然と開いたソコに拓真の長い指が差し入れられ…ナカに出された精液をゆっくりと掻き出していく。
静かな中にその水音が響き…恥ずかしくて顔が熱くなった。

「…痛くないか?」

唇を堅く結んで頷く。
今まで散々開いてたから痛くはない。
ただ…
敏感な俺の身体はナカで拓真の指がうごめくだけで反応し、段々と熱を取り戻していく。

なんてイヤラシイ身体。

「…ッ…」

キモチ良くて…たまんなくて拓真の首にしがみついた。

「また感じちゃってんのかよ…ヤラシイな?」

ククッとノドで笑う拓真の声が耳元で聞こえる。

「…たく…が…触るから…でしょ…?」

返事もせずにまたナカを掻き乱され…感じて身体が震え、たまらず背を反らした。

「そこは…ダ…メ…」
「んー…ココ?」
「あ…ぁッ…ン!」

イジワルな拓真は元々の理由なんて放置で俺のイイトコを刺激し続ける。
疲れ果ててた俺のアレもすでに回復して…また熱くなってく。

「とも…おいで?」

見透かしたように笑った拓真を見下ろし…唇を重ねる。

「俺…頭おかしいのかもしんねぇ。」

「…え…?」

俺を見上げる拓真の瞳が真っ直ぐ俺だけを見る。

「いつだって…お前とひとつになってたい。…お前の全てが欲しい。」

こんなに…
誰かに求められた事なんて、ない。

「お前がイヤだって言っても…離さないから。」

俺だけを見つめ…
俺だけにそう告げる。
こんなに幸せでいいんだろうか…?

「…分かってんのか?」

黙って頷く。
そんな俺を見上げ拓真がやんわりと笑い…。

「…んじゃ…早くひとつになろうぜ?」

少し腰を浮かせると…すぐに拓真の堅いのがナカへと入ってくる。

そのキモチ良さにキツく瞳を閉じた。

「とも…俺を見ろ。」

震えるまぶたを開き愛しい恋人を見つめる。

「…愛してる。」

そう告げた拓真は…とってもキレイで。
俺は何も言えずに…そのカタチの良い唇にキスをした。

愛してる…。

溢れだす思いの全てが拓真に伝わるよう…何度も、何度もキスをした。

―END―


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