K I R I B A N
C
長い長いキスをして…唇が離れる。
閉じていたまぶたを開ければ…真っ正面には優しく微笑む拓真の顔。
なんだか照れくさくて…熱くなる頬を俯かせ、拓真の首に腕を回してギュッと抱き着いた。
「…どうした?」
そんな俺に気付いたのか少し笑いを含んだ拓真の声が俺の耳元に聞こえて余計に恥ずかしくなる。
「可愛いヤツ。」
背中に回された腕が暖かくて心地良い。
黙ったままの俺の髪を撫でながら拓真が頬にキスをして…。
「さて、と。風呂に入るか?」
いつものようにそう告げて俺のナカに入ったままのをゆっくりと抜き出した。
「…っ…ぁ…」
「なに?感じちゃった?」
萎えていてもちゃんと主張してる拓真のが当たり身体が反応する。
…恥ずかしくて一段と顔が熱くなった。
「…ったく…マジ可愛過ぎるぜ。」
小さく呟いた拓真がベッドから起き上がり、横たわったままの俺の膝裏と脇に手を差し入れ…抱き上げる。
「ちゃんと掴まってろよ?」
「…うん。」
こうして今日も…
『お姫さま抱っこ』をされてバスルームへと向かう。
毎晩のイベントみたいになってるけど、そんな可愛いもんじゃない。
シ過ぎで…身体が動かないんだから。
俺を見下ろすイイ男を…ドキドキしながらもジッと見つめた。
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