K I R I B A N
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「なぁ…弘樹ぃ…?」
「イヤだ。」
せっかくの日曜なのに…朝一番のセックスを断られ続けてる俺。
裸でベッドの中にいんのにお預けってさ…。
「俺…ビンビンなんですけど?」
「自分でヌけ!僕が見ててやるから。」
オイオイ…そりゃないでしょ?
不満一杯の視線を向けると逆にギロッと睨まれて。
「夕べだって…疲れてるから一回だけって言ったのに!」
…はい。スミマセン。
無理矢理三回させていただきました。
「だってさ…弘樹可愛いんだもん。」
「…意味分かんない。」
プイッと顔を背けて俺のシャツを羽織りベッドを出て行く。
…何が悲しくてナニしなきゃなんないんだ。
ガックリうなだれてると…ドンドンとドアを叩く音がして。
「弘樹!弘樹!一大事だ!!」
ギョッとして弘樹を見上げると目をパチクリさせてる弘樹がドアを開けた。
「…ヤってた?」
「シてないよ!それよりどうしたの剣にい?」
現れたのは弘樹のイトコの剣右さん。
俺はコソコソと布団にもぐり込んだ。
「今日、神前入ってんだけど…巫女が足んねぇんだ!」
「…え?」
「ワリィ…お前しかいないんだ!オイ、祐一郎!お前も行け!」
この人の命令も絶対ですから…。
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