K I R I B A N
C ―智之SIDE―
みんなが出て行き後片付けをしている背中にぬくもりを感じる。
「たく?」
身体を密着させて首筋に顔を埋める拓真の頬に唇を寄せた。
「やっと…二人っきりだな?」
「家に帰ったらずっと二人きりでしょ?」
途端…首筋をキツく吸われた。
「ちょっ!何してんの!」
「俺はここで二人きりになりてぇの。分かる?」
拗ねたような口振りに頬が緩んでしまって。
「子供じゃないんだからさ…?」
「子供じゃキモチイイ事できねぇだろ?」
ズボンの前が開かれ中に拓真の手が滑り込んできた。
「ヤ…ちょっと…まだ片付け…」
「んなの後でいい。」
細い指が俺のを弄り慣れた手付きで高めていく。
「…あッ…ぁ…」
「勃つの早ぇな。ヤラシい身体。」
耳元で囁かれた言葉に身体が熱くなって…。
「たくが…触るから、で…しょ…」
「当たり前だ。俺以外のヤツになんぞ触らせるかっつの。」
濡れた指が更に奥へ移動して…俺のアソコに触れた。
「は…ッ…」
「とも…」
散々慣らされて柔らかくなってるソコに拓真の指が滑り込んでく。
背後の拓真に身体を預けるように寄り掛かりながらもかろうじてシンクの縁を掴んだ。
「熱いな…」
挿し入れられた指がイイトコを刺激する度、溢れだす俺のが…下着を濡らしていく。
「た、く…脱がせ…て…」
「もう遅せぇよ…びっしょりだぜ。」
恥ずかしさに顔がカッと熱くなる。
分かってるから言ってるのに…ホント…意地が悪い。
「上は?触ってほしい?」
そう聞きながらも拓真の爪が制服の上から胸の突起を軽く引っ掻き、俺はまた恥ずかしいくらいに身体をビクつかせてしまって…。
「もう立ってんな…マジ感じ易い。」
"だから心配なんだ…"耳に流れ込む低い声。
…心配?なにが…?
意味がよく分からない。
「…鈍いヤツだな。」
「あ…な、に…?」
シャツの裾から拓真の手が入り胸元をまさぐり始める。
「他のヤツに気を付けろ…って言ってんだよ。」
「ンッ…は…ぁ…」
だからソコ…弱いんだってば…。
突起を捏ねられ頭が真っ白になっていく。
「あ…ぁッ!た…く…!」
すると…
携帯から「第九」が流れ出し…良介からの着信を告げる。
「第九…良介からか?」
耳に舌を入れられ身体が跳ね上がる。
「止めて…電話出る?」
唇を噛み締め首を横に振り…
「や…めない…で…」
拓真の勝ち誇った顔を見上げながら…そう呟いた。
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