K I R I B A N
E
電車が行ったばかりで人影のない少し奥まったベンチに座り唇を重ねた。

柔らかい芹沢の唇を軽く噛み舌を差し入れて絡めると…開いた唇の隙間から小さな吐息が洩れる。

「おおば…。」

潤んだ瞳に…吸い込まれるようにキスをした。

「今日…泊まっていきなよ。」

まん丸く見開かれた芹沢の瞳がやんわりと溶けて俺を見上げる。

「そんで…俺に英会話のレクチャーしてくれ。」

「は?…え…英会話?」

眉を寄せ苦い顔をしたままジッと見つめて…。

「せっかく一緒にいられるのに…勉強するの?」

「おう!今度は英語で文句言ってやる!」

握り込んだ俺の拳を芹沢のキレイな手の平が包む。

「ね…大葉?エッチは…しないの?」

「えっ!?」

そう言った芹沢の唇がキュッと噛み締められて。

「俺…大葉とエッチしたい!」

ストレートに言われて焦って回りを見た。

「バカ…声デカい!」

「だって…大葉と一晩中いられるなんてあんまりないし…。」

そう言われれば…そうだよな。
…細い身体を抱き寄せ額にキスをする。

「ゴメン…そうだよな?たまには…ずっと抱き合っていよう?そんで…明日の朝は一緒に通勤ラッシュだからな。」

幸せそうに笑う芹沢の頬にキスをした。


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あきゅろす。
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