K I R I B A N
「束縛」D
形勢逆転した後の祐一郎は…スゴかった。
三回シて…
僕の肌には数え切れない程のキスマークがつけられ、身体は突き上げの激しさを物語るかのように軋んで…。
「…手加減しろよな…」
シーツから少しだけ顔を上げてヤツを軽く睨む。
「弘樹こそ!マジでチョン切れるかと思ったっつの!」
むくれ気味の祐一郎が文句を言いながら縛ってた箇所を見下ろし…
「チキショ!痕残ってるよ…」
苦笑いをする。
そんなヤツを横たわったまま見上げ僕も苦笑い。
「これで使いもんになんなかったら俺、弘樹に捨てられちゃう?」
「三回も出来れば上等だって…」
あれだけシといて良く言うよ…全く。
「弘樹…」
僕を見下ろすヤツの優しい瞳に心音が速くなる。
「俺は浮気しないから…そろそろ信用してくれてもイイんじゃない?」
パチッとウィンクしてよこす。
その仕草があまりにも似合ってて…悔しいけど…胸がドキドキした。
「そのうち…な。」
そんな僕に気付いたのかフッと笑ったヤツが布団ごと僕を抱き締めて…
「そんなに心配ならもっと俺を縛れよ。…っても紐でじゃないよ?」
柔らかく笑う顔にまた恋に落ちる。
お前がイヤだって言っても僕はお前を縛るよ。
大事なお前を誰にも渡したくないから。
身体をずらし愛しいカレシの唇に…唇を重ねた。
―END―
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