K I R I B A N
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「今日の酢豚はサイコーだったな?」

晩ご飯を食べた後、休憩室でみんな揃ってお茶をしている。

「あぁ…かなり美味かったな。」

料理が得意な大葉が緑茶をすすってそう言えば、隣りに座る芹沢がその顔を覗き込んで。

「俺、酢豚スキー!大葉今度作って?」

なんて可愛い笑顔を浮かべる。
いつもクールな大葉は頬を赤くして「いいよ?」と呟き、そんな芹沢の手を握った。

「んだよー!イチャイチャすんなよな!!」

二人の正面に座ってた祐一郎が「アチー」とか言ってパタパタと自分をあおいで見せて。
その顔を見上げながら、笑みが零れた。

「お前達だって十分イチャイチャしてるが?」
「そうだよー!」

それは何故か…?

広々としたフロアには長テーブルと備え付けのベンチチェアーが設置されている。
…のに。
座ってる祐一郎の股の間に普通に僕が座っているから、だ。

「こんなに広いのにお前らンとこだけ狭っ苦しい。」

テーブルにヒジを付いた佐古が溜め息を吐き、隣りに座る西野が苦笑いをする。

「なんで?好きなコ触りたいのはフツーだろ?」

って…僕の身体を後ろからギュッと抱き締め頬にキスしてきた。

「弘樹、部屋戻ってイチャイチャしよ?」

苦笑いするみんなを置き手を繋いで僕らは休憩室を後にした。


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