K I R I B A N
A
重ねた唇をついばみ感触を味わいながら裸の胸を掌で撫でる。

「あッ…や…ッ…ゆう!」

や…って言ってる弘樹の胸の突起も俺の腿に触れるソレもだいぶ堅くなってるのに。

「観念しろ…って。」

「こ…の!エロ…男ッ!」

こんな感じちゃってるのにまだ抵抗してみせる強気な弘樹。
ホントに…可愛い。

「ふぇ…」

「…ふぇ?」

開いた弘樹の唇から洩れた気の抜けたような声に愛撫の手が止まる。

「…っくし!」

なんとも可愛らしい…弘樹のくしゃみ。
思わず笑ってしまった。

「…弘樹?」

「ごめん…」

頬を赤くして呟く弘樹をギュッと抱き締めて。

「大丈夫?弘樹、風邪ひいたんじゃないの?」

「…え?」

俺に負けず健康優良児な弘樹のくしゃみにちょっと心配になる。

毎日裸にしてるし…汗かかせてるし…って考えれば思い当たる事は多々あるもんな…。

「弘樹…今日はもう寝ようね。」

「はっ?」

むちゃくちゃ勃起してかなりキビシイけど…大事な弘樹のためだ。
今日くらいは性欲を押さえて弘樹を寝かしてやらなきゃ。

柔らかな肌から手を離し腕に抱き込むとその上から布団で包んだ。

「寒くない?」

「ちょっと…ゆう?」

額にキスしてギュッと抱き締めた。


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