K I R I B A N
E
ベッドの軋む音と智の掠れた喘ぎ声が部屋に響きまるで…初めての時のようにコーフンしてる。

「たく!た…くぅ!ッ!」

キツく寄せた眉間にキスを落とすと潤んだ瞳と視線が合い…どちらからともなく深い口付けを交わした。

感じてる時の智とのキスはなかなか濃厚でイイ。

絡まる舌を吸い上げ、押さえ付けてる細い身体を壊れそうなくらい突き上げる。
その度にそけ反る腰をグッと引き寄せた。

「たく…ぁ…イく…ぅ!」

華奢な背をしならせて…智が二度目の限界を吐きだした。

快感に震える身体を強く抱き締め…ラストスパートをかける。

「…ッ…とも…!」

そして…
キモチイイ智の熱いナカに俺の熱を注ぎ込んだ。
ビクビクと震えるモノが脈打つ度に、智が小さく身を震わす。

「すげぇ…出たかも。」

見下ろしたブラウンの瞳がやんわりと溶けて。

「ぅん…いつもより…。」

一晩だけなのに…堪ってたのは俺の方なのか?

「智…俺、やっぱお前がいつも欲しいよ。」

大マジメで言ってんのに俺の愛しい恋人は。

「…ばか…。」

そう呟いて照れ隠しに俺の胸に顔を埋めた。

「キモチ良かった?」

抱き締めた智が小さく頷くのを見ながら…たまにはこんなのもいいな。
そう思いながら愛しい恋人を強く抱き締めた。

―END―


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