K I R I B A N
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「ホラ…薬飲んで?」

困った顔してる智を見上げ…渋々口を開ける。
変に赤いカプセルを入れられ…口元にコップが近付けられた。

「…拓真…口開けて?」

黙ってジッと見つめてると…諦めたように溜め息を吐き、智がコップの水を口に含む。

そして…俺の唇に唇を重ねて開いた隙間から口移しで水が流し込まれる。

なんとかカプセルを飲み込むと、離れようとした智の頭をグッと引き寄せた。

「…ん…」

唇をこじ開け舌を滑り込ませて智のを絡めとると…久々のその感触に体が震える。


土日を目前にした金曜の夜から…迂闊にも風邪をひき寝込んでいる。

つっても…
一晩爆睡して、かいがいしい智の看病もあって…さっきシャワーを浴びたらもうだいぶ調子も戻ってきたみたいだし。

ま…その内治るだろ?


舌を解放して唇を離すと…可愛い恋人は顔を真っ赤にして慌てて後ずさった。

「…なんだよ。」

「…バカ…!」

潤んだ瞳が…また一段と色ッポイ。
モチロン…すぐさま俺のモノもそれに反応する。

「熱下がったからって無茶しないで?今が一番大事なんだから…。」

「じゃ…添い寝してくれよ。なんもしねぇからさ?」

頬に手を添え…揺れる潤んだ瞳を見つめた。


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あきゅろす。
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